鐘撞の先に三重塔も見えるが今回はオミットしよう。

大師堂か・・。

境内には蓮池が広がっている。

夏の季節には蓮も綺麗に花開いているだろう。

足が相当に弱っている。鐘堂の先に三重の塔も見えるが、距離は大分ありそうだ。近くまで行って見ることもこともないだろう。いずれ、江戸時代以降、最近になって建てられたものに違いない。間近に行って眺めるのはオミットして、御朱印所に向かう。そもそもこの寺にやって来た理由は西国観音霊場の御朱印を頂くことだ。
境内には広々と蓮池が作られている。9月の今はもう咲いている花もないが、5月6月、真夏の間のこの境内は蓮の花で満たされるだろう。この辺りが、この寺が花の寺と呼ばれる所以かも知れない。本堂の脇に御朱印所があり、今回巡礼の最後の御朱印を頂く。夕方のJAL便にはまだ十分時間があり、ゆっくり時間をかけて戻ることにしよう。今回の主たる目的は竹生島にある楞厳寺にお参りすることだったが、琵琶湖を北の海津、昔のマキノ、からフェリーに乗り、島に渡り、急な石段を登って寺にお参りし、帰りは長浜に戻って、夜は大きな鮒ずしを頂いた。それが今回巡礼の一番の思い出になるだろう。琵琶湖を中心にその周辺にある観音霊場を巡錫した。今日の最後の三室戸寺を含めると、9ケ寺を回ることができた。
4日前、伊丹に降りて朝一番で京都郊外にある向日町の山中の寺、善峯寺にお参りし、京都駅で乗り換えて泉涌寺境内にある今熊野観音にお参りし、その日は東寺の近くのホテルコンフォートにチェックイン。奈良でも駅前のコンフォードに泊まったから、これで2回目だ。2日目は朝一番で琵琶湖に向かい、竹生島に渡った。長浜に上陸し、近江八幡の琵琶湖に面する山中の寺、長命寺の長い坂を往復し、駅前の居酒屋で鮒ずしを食べて、京都のホテルに戻った。
3日目は石山寺、三井寺と順拝し、京都に戻って最後に醍醐寺に向かった。この3ケ寺は以前にも参拝していたが、今回は目的を持っての巡礼。新鮮だった。30年ぶりに見た国宝、醍醐寺五重塔には又感動新ただった。4日目の今日は亀岡の穴太寺にお参りし、午後はここ三室戸寺で打ち止めとなる。
三室戸寺の長い参道をゆっくり下り、住宅街に出たが、バス停がどこか分からない。地図アプリで見ると近鉄三室戸駅もそれ程遠くはない。住宅地を歩き、バイパスを横断すると、目の前に近鉄駅が見えて来た。後はホテルに戻り、預けたカートを取り出し、京都駅からリムジーンに乗って、伊丹に向かうだけだ。長い4日間、だが、充実した4日間だった。次はどこにしようか・・。そうだイナさんが神戸に転居してからもう1年になる。神戸、姫路にも何ケ寺か霊場もある。そうだ、次は神戸にしよう!
(終)
9月も下旬。紅葉が少し色づいてきている。

境内から最後に宇治の山里を眺め、三室戸寺を後にする。

長い参道を下り降りる。

