醍醐寺は昔だったら山の中の人里離れたお寺。それなりに自然の野趣がある。
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桜が無くても、この緑を見るだけでも十分だ。
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ああ、前方に弁天さんが見える。
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海の仏が山の上まで上がってきているのか・・。
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お祈りすれば何がしかのご利益はあるだろう。
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今日は矢張り桜には少し遅すぎた。今日の醍醐は「醍醐の桜」ではなく「醍醐の葉桜」。既に「桜」ならぬ「若葉」の季節になっていた。しかしそれはそれで新緑が美しい。目に青葉、という程の若々しい新芽の葉が一斉に芽吹いている。これはこれで又桜の豪華と比べ、目に染み入る初々しさだ。
冠木門を通り抜けると、その若葉青葉が一斉に目に飛び込んでくる。5月、新緑の季節にはまだ少し早いが、山あいのこの寺では空気が清浄なのか、都会地よりも一足先に若葉の季節がやってくる。この若葉の小径を歩くだけでもここへ来た価値はあった。
若葉の先に弁天堂が見える。朱色の御堂が若葉に包まれ、見え隠れしている。今は京都駅から地下鉄で一本で来られるが、昔だったら山を一つ越えた山科の隠れ寺。そんな風情の御堂が池に影を落としていた。
ここまでやって来たが開山堂まで行く元気がない。それよりかもう足が萎えている。池を一周するのが精一杯で、茶屋の横を通り抜け、奥の清滝を眺め、大講堂横に戻って、ゆっくり、ゆっくり、坂道を下って行く。桜の時にはこんななだらかな坂道など何のその、スタスタ開山堂まで駆け上がって行ったが、もう10年も前の遠い昔のことになってしまった。
冠木門を通り抜けると、その若葉青葉が一斉に目に飛び込んでくる。5月、新緑の季節にはまだ少し早いが、山あいのこの寺では空気が清浄なのか、都会地よりも一足先に若葉の季節がやってくる。この若葉の小径を歩くだけでもここへ来た価値はあった。
若葉の先に弁天堂が見える。朱色の御堂が若葉に包まれ、見え隠れしている。今は京都駅から地下鉄で一本で来られるが、昔だったら山を一つ越えた山科の隠れ寺。そんな風情の御堂が池に影を落としていた。
ここまでやって来たが開山堂まで行く元気がない。それよりかもう足が萎えている。池を一周するのが精一杯で、茶屋の横を通り抜け、奥の清滝を眺め、大講堂横に戻って、ゆっくり、ゆっくり、坂道を下って行く。桜の時にはこんななだらかな坂道など何のその、スタスタ開山堂まで駆け上がって行ったが、もう10年も前の遠い昔のことになってしまった。
弁天堂の後ろの裏庭も新緑で覆われている。
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緑陰の中に身を置き、清々しい気分にしたる。
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桜が終わった後の醍醐寺、訪れる人も少ない。
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池の向こうに大講堂の屋根も見える。
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池で寝そべる親亀子亀。
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