ちゃおチャオブログ

日々の連続

上海ー新加坡ー吉隆坡ー曼谷4都旅行記(21)文明博物館の中の画学生。

インド、中近東のスルタンが帯びていたような刀剣も多数展示されている。
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ああ、この冠と装飾品は! 時価に直すと想像もできない。
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熱心に模写か記録を取っている女学生。
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ここは中国の唐三彩だ。
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この学生も又丹念に何かを写している。
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中国風の賑やかさ、派手派手しさがいっぱいに表現されている。
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お神輿の原型なようなものも置いてある。
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アジア一リッチなシンガポール文明博物館に入って先ず最初に感じたことは、国のリッチさが良い方向に回転しているということ。その経済力で周辺諸国から価値ある美術品、骨董品を買い集め、文化度を高めている。日本が経済大国だった頃、箱物の上箱だけせっせと作り、中身をおろそかにした結果、今その多くの箱は無用の長物と化している。シンガポール人に比べたら、如何に浅はかな民族か。

経済の興隆が良い意味で文化の発展、生活の向上に役だっているかは、先のマリーナベイ、今いるこの博物館を見ることによって、実感したのだが、更に珍しい光景を目にしたのは、多くの画学生、研究者、主婦、年金者等が、それぞれ好みの骨董品、展示品の前に陣取り、何か熱心に模写したり、その物の特徴などを書き写していることであり、多分、一つの像に数時間、半日、1日単位で対侍していることだった。

個人の所得が上がり、生活に困らず、あくせくすることもない生活を送れるようになった国民は、そうした自由な時間を自分の思いのままの好みに費やすこともでき、ひがな1日こうしていても、誰からも非難されない。正に生活の余裕というものであり、こうした余暇に多くの時間を割けることが、人間生活の質の向上の一つの目的であり、政府の施策の一つでもあった。

Cosmopolitan.独自の文化も歴史も持たないシンガポールは、正しく人種の坩堝であるが、それぞれが足を引っ張り合う寄せ集めのゴミ溜め集団ではなくして、多民族が協力して一つの新しい国を造り、人々は一つの国民、Singaporian、としての誇りを持ち、更にそこから昇華して今新たな文明、アジアにおけるCosmopolicな国造りをしている。ここは正にSouthern Crossの輝く星港であり、東西文明の融合するところ、多民族が一つに溶け合い、新たな文明を作っていく場所なのだ。熱心に模写している画学生を眺め、そんな風に思えてきた。
 
 
 
 
 
これは又ヘレニズムの文明だろうか・・
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ここには又南方諸島の文化も。 文明の交差路とは良く言ったものだ。
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ああ、雲南の能面だ。日本の能面とそっくり!
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島の人々の生活。生活用品はこれしかない。質素なものだ。
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日本の調度品のようにも思えるが・・。南蛮貿易でもたらされたのか・・。
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この図柄、仏像はジャワかヒンドウか・・。
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充分満足し、博物館を出た。
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