ちゃおチャオブログ

日々の連続

10.7.(月・晴れ)ベナレス1日観光。

 
部屋の窓の外、ベランダからガンジス川を越えて朝日が昇ってくる。騒音の無い静かな夜明けだ。時々遠くからイスラムの祈りのマイク音が聞こえてくる位だ。
死体焼き場の煙は、24時間燃やし続けているので、今も川面に棚引いている。人を焼却する微妙な匂いも漂ってくる。2500年も昔から続いている風習。
 
朝食をホテル屋上のレストランで食べ、近くの黄金寺に参詣に行く。ヒンドウの由緒ある寺院だが、仏教徒もヒンドウの一派ということで、中に入ることができる。
 
川岸に出て、沐浴している人々を見る。土色に濁った水。それをさも大事そうに、口に入れ、何回か飲みこむ。沐浴している人もいる。水をポットに汲んで、大事に持ち帰る人もいる。
川に手を入れ、水温を計ると、それ程冷たくはない。かといって、温水のような暖かさはない。沐浴するには丁度良い位の水温だ。
この黄色く濁った水を当方はとても飲む気にはなれないが、インド人はこの水を飲みに、全国からこの川に集まってきている。聖なる川だ。
 
河原に出て、ちょっとボートに飛び乗って見る。アメリカ人のツアーのようだ。直ぐに小さな子供が来て、500Rを請求する。この国は子供まで凄まじい。100m程進んだところで下船。300R払って下りる。子供が働き者は良いことだが、こんなすれっからしではたまらない。
 
大通りの先のメインの岸(ガート)に出て、全国から集まってきているヒンドウ教徒を眺める。一生に一度の願い事。日本人の富士山信仰やお伊勢参りに似たところがあるのかも知れない。
 
午後はリキシャで近くのお寺数か所を廻る。250Rはやむを得ないか。
旧市街は細い路地のつらなりで、リキシャも入らず、くねくねした路地裏が続く。フジホームもあり、昼食を日本人の奥さんが経営している店で食べる。
 
夜、この路地を歩くのは危険で、又夕食は屋上のレストランで済ます。ばかばかしい位の値段のビールを又頼まざるを得ない。