ちゃおチャオブログ

日々の連続

最悪のインド旅行記(57)シーク教総本山、ジャイナ教総本山への参詣。

前方に「赤い砦」(Red Fort,ラールキラー)が見える。
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この城は「王の中の王」、シャージャハーンにより約400年程前に建てられた。赤い砂岩でできているので、そう呼ばれている。
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Red Fortはオールドデリーの中心にあり、この城からスタートする大通り、チャンドニー・チョウクの周辺には多くの小売店、総本山などがあって、人々で賑わっている。
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ジャイナ教の総本山だ。
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多くのジャイナ教徒が寺院の中に入って行く。
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大勢の人で、ゴタゴタした感じの内部だ。
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多民族国家インドは多宗教国家でもある。主な所でヒンドウ教、イスラム教、シーク、ジャイナにキリスト教徒、仏教徒。その割合は約8割がヒンドウで、1割がイスラム。残りの1割を他の少数宗教者が占めている。仏教徒は約0.8%と言われるが、それでも人口の多い国。総人口12億5000万の0.8%は約2000万人になる。数から言ったら韓国台湾などもよりも多く、仏教大国だ。これ等少数宗教のインドに於ける総本山がオールドデリーの中心、「赤い城」(Red Fort、Lal Qila)の正門から始まる大通りに集まっている。

「Red Fort」(ラールキラー)。5月のトラピックスツアーで最初の日に訪問した世界遺産の城だ。「王の中の王」、
ムガール帝国第5代国王シャージャハーンにより建設された広大なお城で、城壁は赤い砂岩で出来ているので、全体が臙脂色(レンガ色)をしていて、「赤い砦」と呼ばれている。日本で言うと江戸時代初期の頃のことだ。オールドデリーはこの城を中心にして発達したのだ。

この城の正門から幅広の道路が真っ直ぐ伸びていて、道路の左側には賑やかな小道が交差していて、小さな商店が軒をならべているが、この通り、チャンドニー・チョウクの左方向に今訪問したばかりのイスラムの総本山、ジャマ―・マスジットがあった。このイスラムの総本山を出て、次にシーク教ジャイナ教の総本山を訪ねることにした。取り敢えずリキシャで分かりやすい「Red Fort」に向かった。

半年前のツアーではこの城の中に入って、イスラム様式の建物や遺跡を見学したが、今日は入るのをやめて、外の賑やかな大通り、枝道を歩く。人が沢山出ていて、歩行者同士が擦れ合って歩く程だ。お城から手前の方にジャイナ教の総本山が建っていて、外見は普通の建物のようにも見え、注意しないと通り過ぎてしまいそうだった。が、多くの人が狭い出入口を出たり入ったりしているので、それと分かった。

ジャイナ教は奇妙な、と言うか、かなり厳格な宗教で、蚊やハエ、蟻などの虫を殺さない為に、自身の歩く道路を小箒でもって掃き清めて歩いたり、又、裸のままで道路を歩いたりしている。今回の旅行ではそうした裸行の行進には遭わなかったが、前回トラピックスでは、最初の日の夕方、ホテルの前の道路を二十人程の信者に囲われるようにして真ん中の裸の男性が堂々と行進している集団を見た。寺院の中に入るとそうした奇妙な信者は見当たらず、普通の宗教施設のように、あちこちの霊廟0の前には蝋燭の灯りと栴檀の香、大きな線香がいぶされていた。台湾媽祖教の寺院のような煙の量だ。

このジャイナ教からほど近い場所、殆ど200m程先にシーク教総本山があった。かなり壮麗な建物で、道路に面した側には、水道水が放流されている足洗いの細長のプールがあって、参詣者はここで足の汚れを綺麗に洗い落とし、履物をカウンターに預けて入館する。真っ青な制服を着たガードマンというか、寺院関係者があちこちにいて、何か警戒が厳重のようだ。彼等は皆一様に頭にターバンを巻いている。ターバンがシーク教徒のシンボルだ。彼等は商業に長けていて、ターバンを巻いて世界各地に散らばっている印商の一団だ。

内部は先刻のジャイナ教本山とは比べ物にならない位荘厳で、金銀宝飾に飾られていて、確かに世界の商人として稼いだお金をこの寺院に寄付しているのだろう。中央の大広間には大勢の信者が広間の奥に横たわる黄金の棺、この中には多分シーク開祖が横たわっているに違いないが、敬虔な祈りを捧げ、何度も礼拝している。如何にも功徳が高そうだ。大広間の周囲には、各個室があって、この寺院の高層が居住しているようだ。人々は又その中に入って、何やら呪文を唱えている。珍しい光景を見る思いだった。



大広間で人々は聖者の話に聞き入っている。
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ジャイナ教の神の一人か・・。
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ジャイナ教寺院の裏側。
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次にシーク教総本山に向かった。
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シーク教寺院入り口では流水で足を綺麗に洗い落とし、靴をフロントに預けて入館する。
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シーク教総本山のガードマンらしき人々。
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