ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(120)未明の南京。

夜が開け、窓の外には大都市の郊外の様相が見えてきた。
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今、大きな鉄橋を渡っている。
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ああ、これは黄河だ! 鉄橋が随分高い位置にある。
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黄河を渡るともう南京市内。
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空気汚染か、街が良く見えない。
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夜行列車と言っても寝台車ではなく、座席に座ったままの夜行列車だから、殆ど眠れない。窓の外が明るくなってきたので、外を眺めていると、段々ビルなども増えてきて、街並みらしい様子も見えてきた。時間的には間も無く南京だ。朝6時台には到着することになっている。

外の景色を眺めていると、列車の車輪の音が突然変わり、ガラガラという乾いた音になって、外の景色も今まで見えていた地上の情景が全く消えてしまって、見えなくなってしまった。というか、空、空っぽの景色を見ている感じになり、身体を窓の傍まで乗り出して外を見ると、何と、今大きな川の上を走っているではないか。・・ああ、そうか、今列車は黄河を渡っているのだ。窓の下を眺めると、随分高い位置から、下の大河を見ることができた。

以前済南で黄河の流れを見たことはあったが、あそこは下流に当たり、済南に至るまでにあちこちで取水していて、何か涸れ細った河原だけがダダ広い川だったが、今、この列車の上から見下ろす黄河は、どこから見ても大河だ。大河である以上、水量は豊富でなければならない。今から15年程前、吉さんと旅行で南京に来たが、その時、バスでこの黄河に懸かる鉄橋まで来たが、その時は、この鉄橋へ到着する以前から、轟々いう音が車内まで響いてきて、凄い水量だと感心したが、その時のバスの中での興奮を思い出した。

鉄橋はほんの4-5分で渡ってしまったが、広大、且つ雄大黄河を列車から見られたことは又々良い思い出となるだろう。黄河と中国人、切っても切れない関係を今改めて認識した。鉄橋を渡り、市街地を暫らく走ると、列車は早朝の南京駅に到着した。朝の7時半、この駅も又新しく、近代的な装いをしていた。
 
 
 
ああ、市内の高架鉄道も見えてきた。
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朝6時半、漸く南京駅に到着した。
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今乗って来た列車、これから更に杭州、上海に向うようだ。
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列車を下りて出口に向う人々。
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中々モダンで近代的な駅ビルだ。
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