王羲之「文筆塔」の内階段を登り、最上階に向かう。
文筆塔からの眺め。凄い数の団地群だ。
先刻歩いてきた運河沿いの小道も見える。
ああ、先刻の紹興駅舎が真下に見える。
この鉄道路線は南の寧波、温州の方へ向かっている。
今目の前に建っている五重塔は王羲之の「文筆堂」だ。その入口の前に置いてあった石碑を読むと、以前にこの場所に同じ様な小塔が建っていたが、中国に侵攻してきた日本軍により破壊された、とのこと。塔に登って紹興市内を眺め、下りて来てから後で気が付いたが、この塔の後ろの方に、1.5m程の大岩で覆われた筆塚があった。
この文筆堂を最上階まで登る。先刻午前中に府山の山頂にある「飛翼楼」の最上階から紹興市内を眺めたが、違った場所から眺めれば、又違った風景も見られるだろう。階段を登りつつ考えたのは、中国の歴史の中で、国宝級古物が如何程現存しているのか、王朝が替わる度に前王朝の宝物は簒奪され、散逸し、跡形もなく消えてしまう。紅衛兵の狼藉を見ても分かるように、価値ある古いものを壊すのに何等の躊躇もない。日本の東大寺の宝物殿を1200年の長きに亘って守り続けるような文化は中国にはないのかも知れない。
現実に王羲之の真筆と言われるものは現存していない。拓本、写本の類は存在するが、彼自身が書いたものはない。旧日本軍の狼藉をとやかく言うような石碑だったが、それを攻める前に、自分たちが過去行ってきた歴史上の狼藉はどうだったのか・・。そんなことを考えながら階段を登り、最上階の階から眼下の市内を見渡すと、又、別の街に来たような感覚で、王羲之が愛した江南の景色に改めて感じいった。
この文筆堂を最上階まで登る。先刻午前中に府山の山頂にある「飛翼楼」の最上階から紹興市内を眺めたが、違った場所から眺めれば、又違った風景も見られるだろう。階段を登りつつ考えたのは、中国の歴史の中で、国宝級古物が如何程現存しているのか、王朝が替わる度に前王朝の宝物は簒奪され、散逸し、跡形もなく消えてしまう。紅衛兵の狼藉を見ても分かるように、価値ある古いものを壊すのに何等の躊躇もない。日本の東大寺の宝物殿を1200年の長きに亘って守り続けるような文化は中国にはないのかも知れない。
現実に王羲之の真筆と言われるものは現存していない。拓本、写本の類は存在するが、彼自身が書いたものはない。旧日本軍の狼藉をとやかく言うような石碑だったが、それを攻める前に、自分たちが過去行ってきた歴史上の狼藉はどうだったのか・・。そんなことを考えながら階段を登り、最上階の階から眼下の市内を見渡すと、又、別の街に来たような感覚で、王羲之が愛した江南の景色に改めて感じいった。
ああ、午前中登った府山、飛翼楼が正面に見える。
紹興は広大な街並みだ。
うーん、このビルはドコモの本社ビルよりも高い!
ああ、街の直ぐ傍にインターセクションもある。
大きな運河だ。海にも近いのだろう。