ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(35)ポーンサワン、朝の托鉢僧。

陽が昇り始めると、既に市場の周辺には人が集まり出している。
 
 
 
 
市場の本体はまだ開いていないが、その市場を取り囲むように、沢山の農家が、農産物を売っている。
 
 
 
ここでは果物よりも野菜が豊富だ。ここではマキがまだ主要な火力だ。
 
 
 
ああ、あんな所にホテルもあるようだが、客は誰もいなさそうだ。
 
 
 
大通りに身綺麗なご婦人が何人か正座している。
 
 
 
 
 
この町で一番賑やかな場所と言ったら、市場、タラート(ตลาด)しかない。昨夜も夕方になって市場が閉まると、町はバッタリ暗闇の世界になり、ポツン、ポツンと数軒のレストランの明かりが大通りに漏れてくる位の明るさだった。街灯らしい街灯もなく、夜、通りを歩く人も殆どいない。従って昨夜は向かいの食堂でゆっくり食事してから、薄暗い大通りを往復しただけで、そのままホテルに戻り、早々と寝た。ここの処、バンビエンでもこの町でも、夜は何もないから、睡眠だけは十分取っている。

朝は陽が昇る前から、あちこちで鳴く鶏の声で起こされる。まあ、鶏が鳴かなくても、夜明けの気配で、自然と目も覚めるのだが・・。外が明るくなるのを待って、市場に行ってみる。どこの街でも市場は朝早くから活動しているだろう、何か面白いものでもあるか、と行って、ホテルから歩いて2-3分の距離にある市場に行ったが、市場自体はまだ開いてなく、その周辺に近郷近在からやって来た農家や小作人がずらりと露天行商をしている。大半が野菜だが、この町の人は実に野菜好きだ。何時ごろからの風習だろう・・。昔の人は野菜や果物など余り口にしなかったと思うが・・。

朝食を取る為、ホテルの方へ戻っていくと、着飾ったご婦人が数名、道路にゴザなどを敷いて、正座している。その前にはお盆やボールなど置いて、中にご飯や食物などが入っている。ああ、そうか、これから始まる朝の勤行の托鉢僧へのお布施だ。何と信心深い人々だろう。そこで様子を居ながら待っていると、列を作った修行僧が順繰りにそのご婦人の前に立ち、お経など上げて、布施の品々を貰って行く。以前、タイのイサーン地方で同じような光景を見たことはあったが、夫人が道路に正座して僧侶がやって来るのを待っているのを見るのは初めてだ。ラオスは今回で4回目の訪問になるが、今までは大都市のせいか、見る機会はなかった。今日、この様な光景を始めて見て、改めて、ラオス人の信心深さを感じることができた。
 
 
 
 
ああ、そこへ僧侶の一団がやってきた。
 
 
 
朝の勤行、托鉢に向かっている僧侶だ。
 
 
 
次から次にやって来る。出家僧、บวชเณร(ブアットネーン)、少年僧だ。
 
 
 
先刻のご婦人からの有難い喜捨、タンブン(ทำบุญ)を受けている。
 
 
 
こうした日々が毎朝繰り返されている。