ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(82)勐腊(モーロウ)市、崖の上の喫茶店で。

鶏集落には綺麗な花があちこちに咲いていた。クリスマスフラワーだ。
 
 
 
 
 
これも良く見慣れた花だ。
 
 
 
鶏と人と自然が一体になっている。
 
 
 
ああ、街が近づいてきた。
 
 
 
少数民族の学校・博物館の裏手に廻ると、崖の上に洒落たレストランがある。ミャンマー風の文字で書いてあるが、これはここの少数民族「哈尼(ハニ)族」の言葉だろう。
 
 
 
 
 
この勐腊(モーロウ)県の市街地の真ん中にある小山、登る前は40-50m程度の小山と思って登り始めたが、登ってみると案外高かった。山頂の仏教寺院が一番高い所かと思っていたが、奥が案外深く、更に奥まで続く道を辿って行くと、何か運動場のような広場のような、丁度少数民族が何かの儀式か祭典に使うような長方形の広場になっていて、そこはもう標高も100mは越えていて、多分150m程の高さはあるだろうか、そこからの雲南の山並みの眺めは素晴らしかった。数日前、ジャール平原のサイトの丘の上から眺めたラオスの山並みとは又違った興味を覚えた。

小山を下り、鶏が放し飼いになっている部落というか集落を通り抜けると、又再び先刻の少数民族の学校、博物館の場所に出た。矢張りこの辺りの集落、この小山に住んでいるのは先住民族の末裔、少数民族に違いない。学校にには「哈尼族」と書いてあった。「哈尼(ハニ)族?」初めて聞く名前であったし、どんな種族か想像もつかないが、以前タイ北部の山岳地帯をソンテウに乗って旅行していた際、鶏を大事そうに腕に抱えて乗車してきた初老のお婆さんを見たが、そのタイの山岳民族同様に鶏を飼うことが、この民族の習わしになっているのかも知れない。

この学校の裏、市街地から見ると表側になるのだが、切り立った崖になっていて、その崖上の地形を上手に利用して東屋風の休憩所、というか、崖下の町を眺めながら食事もできる洒落た個室が幾つか並んでいて、丁度高尾のうかい鳥山のような感じの東屋が作られていて、この時間、夕方にはまだ早く客は誰もいない。係りに食事ではなく、紅茶かコーヒーでも良いか聞いた処、大丈夫、とのことで、ここで一休みし、崖上から街の喧騒を眺める。

そう言えば、この東屋の入口には中国語でレストラン名が出ていたが、その上に見慣れない文字が書いてあった。記憶を辿ればミャンマー文字だ。ミャンマー語でないとしても、その系統に属する文字だろう。中国辺境には100種族以上の少数、山岳民族が済んでいるという。この「哈尼族」もその一種族だ。中国政府が表向きか内実もその通りかは知らないが、こうした立派な学校、博物館を作り、又、その種族は、こうして見晴らしの良い場所でレストランを経営している。ウルムチと違って、ここでは融和政策がうまく行っているようだ。そう人々は主義主張、宗教に捉われなければ、普通は誰とでも仲良くやって行ける筈なんだ。崖の上の東屋で、哈尼族の小母さんが持って来た「普洱(爾)茶」(プーアール)を飲みながら、崖下の街を眺め、そんな風に考えた。
 
 
 
 
ああ、レストランは崖の上で、東屋風の個室になっている。
 
 
 
お腹が空いていないので、お茶、「普洱(プーアール)茶」をお願いした。ひまわりの種も一緒に持ってくる。これはこの種族の昔からの風習か・・
 
 
 
お茶を飲みながら、崖下の勐腊市街の喧騒を眺める。
 
 
 
木の間越しに前方の小山を眺める。街の中心部は案外小さなものだ。
 
 
 
お茶を飲み終え、崖下から東屋を眺める。風流だ。夜来ても良いか・・。
 
 
 
 
 
木の枝に隠れて見えないが、何とか茶園と言う名前か・・。