ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(113)黄金の仏陀とメコンの流れ。

この川の上流でメコン川とルアック川が合流する。三角州に「パラダイスリゾート」の建物が見える。
 
 
 
二つの川が合流し、すごい流れになっている。
 
 
 
これでは川を横断するのも大変だ。
 
 
 
エンジンをフル回転させ、黒雲を上げて上って来る船。
 
 
 
ああ、これはフェリーか貨物船か・・
 
 
 
ああ、5年ぶりに良い眺めを見た。さて、仏像に戻ろう。
 
 
 
 
 
 
 
時間的にはメコンを渡って対岸まで行ってカジノに入ったり、ミャンマーのパラダイスリゾートまで行く余裕もあったが、渡し舟の料金がべらぼーに高く、当方日本人と見て取ったか、元々公定料金があるかどうかは知らないが、常識的に倍、3倍の料金を吹っかけられている気分で、交渉すらする気にならず、それに自分はカジノ、賭け事に熱中する性格でもなく、中州に渡るのは諦めた。今までラオスは十分見て回っているし、ここまで来て、又再度ラオスへ行くこともないだろう。

流れの早い川を眺める。この直ぐ上流、嘗ての麻薬の巣窟、魔の三角地帯には「パラダイスりぞーと」の施設が望遠できるが、その中州を挟んで右から流れてくるのがメコン本流で、左側からミャンマーから流れ来るルアック川が合流し、そこで二つの大河が合わさって急激な奔流となる。こんな流れの早い川でもここは国際河川であり、川の真ん中にそれぞれの国境線が目には見えないが引かれている。国際河川はここから約200キロ程メコンを遡った上流に中国雲南省の景洪に港があり、ここ「ゴールデン」を経由し、昨日渡河したラオスのフアイサーイーチェンコン間を通過し、ルアンパバーンまで通じている。総計500キロの内航河川だ。

この「ゴールデン」の今眺めている直ぐ下にはタイの税関もあり、昨日通過したチェンコンよりは立派な建物だ。但し、ここから中国景洪までの商用貨物船はなく、一般の貨物船に頼んで行くしかないだろう。貨物船と言っても大げさなものではない。昨日の渡船を少し大きくした程度の川船、ボートに過ぎず、貨物がニレ内容に、ナッパの屋根が付いている程度だ。ここは流れが早いと言っても川だから、嵐もなく、高波もなく、そんな程度のボートの貨物船でも十分役に立つ。

ざわざわと流れる川を眺め、この三角地帯の歴史を考え、20数年前山さんが来た当時の状況を想像し、当時と比べたら様変わりに変わったであろう岸辺を思い、その岸辺に立つ仏像にお参りすることにする。勿論20年前にはこの様な金ぴかの仏像などなかったに違いない。炎天下に燦然と輝く仏像。それ自体は5年前と変わらないが、周囲の飾り、礼拝施設、陪神などは随分増えている。信仰が信仰を呼び、更に豪奢になって行く、という感じだ。5年目と比べ、数倍する観光客が熱心にお祈りしている。ある客はカジノへ行く前にここでお参りし、カジノで大儲けした後に再び立ち寄って、多大な喜捨をしているのかも知れない。タイの仏は金持ちの為にも貧乏人の為にも、又普通の人の為にも役立っている。

道路を挟んで20数店舗の土産店は以前のままだし、今ではマイクロの停車する停留所の場所を広げ、その広場の中にもテントの土産店が出張っている。5年前よりタイ人の懐が豊かになり、大勢の観光客が来るようになり、仏像は更に光り輝き、土産店も数倍となった。しかし目的の刺繍入りの「Golden Triangle,サームリアム」のT-シャツが売っていない。特別のシャツだから、あちこちにある訳ではないのだ。5年前の店の場所を思い出し、そこへ行ったら、あった! ああ、良かった、これで山さんへの約束も果たせる。今日ここへ来た目的の一つは、実にこのシャツを買う為にあったのだから。
 
 
 
 
ゴールデンに来た証に1枚写真を撮っておこう。
 
 
 
ああ、以前と比べ、仏像の周りが随分賑やかになっている。
 
 
 
折角ここまで来たのだ。自分もお参りして行こう。
 
 
 
ああ、沢山の人がお参りしている。
 
 
 
タイの善男善女に混じって、自分もお参りする。
 
 
 
目的の「黄金の三角地帯」の刺繍シャツも買えた。次のマイクロで帰ることにしよう。