ちゃおチャオブログ

日々の連続

インド世界遺産の旅(19)アンベール城内の至宝。

さて、これからアンベール城内の観光に入ります。
 
 
 
先刻の外人グループが先に入って行く。
 
 
 
我々日本人グループもガイドの説明を聞く。一番後ろの当方の左側に座っている人が、静岡から参加した公認会計士の浦さん。
 
 
 
入って直ぐにインド人ガイドから話を聞く参加者。
 
 
 
ああ、天井にはアラビア風のタペストリーが飾られている。
 
 
 
宮殿の真ん中にはパテオ、中庭が作られている。人工的な庭で、お城の外に出て行く必要が無い。
 
 
 
いろいろと物見の塔が作られている。おとぎの国のようだ。
 
 
 
ああ、これは素晴らしい石の芸術。
 
 
 
この硬い大理石をよくぞここまで細かく芸術的に加工したか!
 
 
 
 
さてこれからアンベール宮殿内の観光が始まる。一体どんなお宝を見ることができるだろうか・・。インド人にとって、この城は日本の姫路城や大阪城のようなもの。生涯に一度は見てみたい、尋ねてみたい古城だ。ここへ来ることによってインド人は誇りを取り戻し、自信を持ち、更なる前進へのステップとなるだろう。それだけ芸術的完成度の高い建物だった。

外人観光客が宮殿入口の階段に座ってガイドの説明を聞いていたように、我々日本人グループもその場所に集められ、ガイドの流れるような説明を聞く。ラジャスタンージャイプールはインドでも有数の金持ちの街であり、それは今に始まったことではなく、ずっと昔からここでは宝石、貴石、鉱物が豊富に産出され、従って経済的には今でもインドでトップクラスの金持ちの土地となっている、そうしたふんだんな財力を背景に、この様な豪壮な宮殿兼城塞を山上に建設することも可能だったし、その財力でもって強大なムガール帝国軍の攻撃を押し返すことができた、とのことである。

内部観光はそえぞれ銘々に気にいった場所をとくと観察できる。ルートは一方向に前に進むコース設定になっていて、約50分かけゆっくり歩いて行けば、自然に出口に達するとのことである。銘々と言っても、皆さんも少しでも多くの話を聞きたいので、ガイドを取り巻くように進んでいく。当方も最初はくっ付いて、このアンベール城の名前、それはひょっとして「琥珀」を意味する英語「Amber」から由来しているのではないか、とガイドに聞いてみたのだが、どうもそうではないらあしい。と言うか、ガイド自身、その名前の謂れは知らないようだった。

磨き抜かれた大理石。石の彫刻がこれ程見事に真っ直ぐにゆがみも無く傷も無く、鏡のように滑らかに検知材として使用されている様は嘗て見たことはなかった。ガイドの話で後から知ったことだが、インドはイタリア以上の大理石の産出国で、今では各国に輸出しているとのことであり、その生産地もこのラジャスタンに近い場所にあるとのこと。明日訪問する予定になっているタージマハールもそのインド産の大理石により建築されたものとのことだった。

しかし大変な労作業だ。最も硬い石材の一つ大理石にこれ程細かいモザイク模様を彫ったり、細密文様を浮き上がらせたり、はたまたどんな工法で作成したのか、大理石の透かし文様! よくぞ失敗せずに割れもせずに、こんな透かし彫りが出来たのか! 相手は木材ではなく大理石だ! まあ、ラージプーㇳの大王はお金にあかせ、この様な途方もない宮殿を建てたのだろう・・。
 
 
 
 
いやー、この細密彫刻は、とてつもない労力を必要としただろう・・
 
 
 
将にこの宮殿は石の芸術の塊り。
 
 
 
ラージプート族はヒンドウではなかったのか・・
 
 
 
ここはモンシャンミシェルよりも遥かに素晴らしい石の館だ。
 
 
 
うーん、王侯貴族の気持ちはどんなだっただろう・・。
 
 
 
どこまでも続く石の芸術。
 
 
 
素晴らしいの一語だ・・。
 
 
 
ああ、透かし彫りもある! よく石が割れずにこんな透かしが彫れたものだ!
 
 
 
皆圧倒された気持ちで中庭に出た。