ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.19.(火・晴れ)車谷長吉さん死亡。

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車谷長吉さんが亡くなった。再来月70歳の誕生日を迎える直前の死亡。朝、居間で倒れているのを奥さんが発見し、救急車で病院へ運ばれたが死亡が確認された。
食べ物を喉に詰まらせ、窒息死だった。69歳、嚥下障害でもあったのか・・。
慶応独文出身のユニークな作家だった。一時は尼崎のドヤ街に身をやつし、そこを主題にした小説を幾つか出している。人間の悲哀と切なさ、金無しの純朴さ。
彼はずっと尼崎に住んでいたかと思っていたが、東京で死んだと知って、意外だった。
彼には「尼,アマ」の言葉が似合ったのに・・。
奥さんが詩人の高橋順子さん。二人とも40過ぎての結婚で、子供はいなかったようだ。余り売れない作家に金にならない詩人。子供がいたら生活も大変だったろうが、二人でつましい生活をしていたのか・・。
車谷さんの突然の死は、彼らしい死に方だった。欲も名誉もいらない。生きることに精一杯生きて死んで行った。小説の中を生きて来た人生だったのかも知れない。ご冥福をお祈りする。


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