ちゃおチャオブログ

日々の連続

ルソン山紀行(41)見晴らしの良いオープンテラスでの夕食。

ルソン一の山、プログ山はどこだろう・・
イメージ 1



雲行きも怪しくなり、町に戻ることにした。
イメージ 2



丘の上に咲く花。三つ葉ツツジのような花だ。
イメージ 3



人家の密集する場所まで戻って来て、漸く家の庭などにも目が向くようになった。ここでもブーゲンビリヤが綺麗に咲いている。
イメージ 4



さて、先刻のレストランに戻って来た。何を頼もうか・・
イメージ 5



取り敢えずサンミゲールで疲れを癒そう。
イメージ 6




高台の上から眺めるサガダの町は、小さな集落で、丁度奈良盆地のどこか小山、吉野辺りの山間部に散在する小集落のようにも思えた。結局、プログ山はどの山かは確認できなかったが、人家も無くなり、雲行きも怪しくなってきたので、町へ戻ることにした。

ポツン、ポツン、と道路沿いに人家が見え始めると、一昨日のラガウエイと同じように、犬の咆哮が激しくなる。ラガウエイでは街中だけあって、犬は鎖に繋がれているが、ここでは放し飼いだ。1匹の黒犬が5m程の近さまで近づいてきて、しきりに吠え立てる。犬も警戒してか、それ以上は近づいてこないようだ。それに呼応するようにあちこちで犬の遠吠え。それらが一緒になって攻撃されたら、ひとたまりもない。食いちぎられる。近くに枯れ枝でもないか、そんな心配をしているさ中、家の人が道路に出て来て、しきりに犬を叱りつけ、自宅へ引き連れて行く。漸く遠吠えも収まり、前に進めるようになり、急いで坂を下り降りた。

坂の途中からは人家も多くなり、又ゆっくり歩を進めるが、大きな家の庭をうろちょろしている犬なども、にこにこ尻尾を振っている。今は大人しそうに見えるこの柴犬も、先刻の黒犬に呼応して遠吠えしていた1匹かと思うと、憎さを通り越して、親しみさえ覚える。一難去れば、というか、喉元過ぎれば、怖さも忘れる、ということか。

又、メインのストリートに戻り、ホテルの前を通り過ぎ、先刻目星を付けて置いたレストランへ行く。客は誰もいない。まあ、余り地元の人は来ないだろうから、観光客が来なければ、店も閑古鳥だ。崖上に足場を作った眺めの良いオープンテラスにはテーブル席が5-6卓あったが、その内の端の方、崖に近い所のテーブルに座り、食事を注文する。山の中で魚は珍しい。川魚かも知れないが、フィリピン人に日本人のような川魚漁師はいないだろう。いずれどこかの養殖場から運ばれたものだろう。食べてみたら、白身の淡白な魚で、悪くはなかった。テラピアかも知れない。



テラスの上からの景色。住宅が崖下に広がっている。
イメージ 7



客もおらず、騒音も無く、静かな夕暮れ時だ。贅沢な時間を過ごす。
イメージ 8



少し時間が掛かったが、漸く料理が運ばれてきた。案外美味しい白身の魚だった。
イメージ 9



街灯も少なく、勿論ネオンなどもない、静かな山村の夜。ぬばたまの夜の景色に満足し、店を後にした。
イメージ 10



又この町に来ることはないと思うが、もしも又来ることがあったら、この店に又こよう。
イメージ 11



何も無いこの町、夜は真っ暗になるこの町で、ホテルの部屋で昼間買ったワインを傾け、静かな夜を過ごした。
イメージ 12