ちゃおチャオブログ

日々の連続

ルソン山紀行(47)ビガン博物館で。

ビガン博物館には前世期の民芸調の展示物が多かった。
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スペイン統治時代の大家族の肖像画。王侯貴族の生活をしていたに違いない。
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フィリピン人観客が何かを求めるように眺めている。
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このスペインのコーナーで記念写真。
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当時の生活様式などが偲ばれる。
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ビガン博物館は旧市街地の中程にあり、先刻のマーケット、ジュリアナホテル等からは、全て徒歩圏内にある。歴史的保存地区の一角だ。ここの歴史的景観は1898年、米西戦争に勝利した米国が、フィリピンをスペインから奪い取って植民地にしたが、それ以前のスペイン統治時代に形成された19世紀以前の都市美だ。尚、この時の戦争により、米国はフィリピン以外にも、直ぐ北のグアムとかカリブ海ではキューバをスペインから奪い取っていた。

300年以上に亘ってこの島、ルソンを統治したスペインは、現在も尚大きな足跡を残している。大体が都市の名前、マニラとかバギオ、この町、ビガンなどは全てスペイン由来の名前であり、自分が泊まったホテル・ジュリアナ(Juriana)なども典型的なスペイン名で、ラテン流に言うとユリアナ、ジュリアス(ユリアス)シーザーが男名で、ジュリアナはシーザーに匹敵する女性名になっている。ひと頃ジュリアナ東京がバブルの象徴になったこともあったが、同じ名前である。

そうした300年以上のスペイン統治を色濃く残すこの国、ビガンの博物館も殆どスペイン一色と言っても良い程である。しかしフィリピン独立までの最後の半世紀、米国が統治した米国流、American Standardも無視できず、この歴史博物館はそうしたスペインの基層の上に、近代的米国流が重なっている、といった、好個の歴史鑑賞場所でもあった。果たして残念ながら、戦時中の3年間、この町に軍政を敷いた日本軍関係の骨董物を見ることは全くなかった。



どんな甘い夢を見ていただろうか・・。はたまた、お金持ちの悪夢か・・。
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調度品も手の込んだ、高価な感じだ。
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ああ、これは当時のお化粧品だ。女性はいつの時代でも美貌を求める。
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うーん、ダイニングテーブル。ここに大家族が一堂に会していたのか・・。
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ああ、チャイナボーン、いや待てよ、ヨーロッパから直接運ばれたのか・・
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