ちゃおチャオブログ

日々の連続

ルソン山紀行(46)ビガンでの葬礼行列。

ビガンの街中を軍楽隊のような行進がやってくる。何のお祭りだろう。
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ああ、馬車までやってきた。一体、これから何のパフォーマンスが始まるのだろう・・
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うん、馬車の後ろには箱が運ばれている。・・何の箱??
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ああ、これは棺ではないか! 凄い盛大な葬礼だ!
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家族、親族が粛々と行進している。フィリピン名家の偉大な葬式だ。
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バスセンターで今晩のマニラ行バスチケットを買い、先刻マーケットで買ったナイアガラを食べながら通りを歩いていると、前方から賑やかなブラスバンドと共に、何かの行進がやってくる。一昨日バナウエイで町のお祭りの化粧行列を見たが、今日はここビガンで又同じような化粧行列でも見れるのかと、道路際に立ち止まり、行列がやってくるのを待つ。

と、何とそれはお祭りの行列ではなく、死者の野辺送りの行列だったのだ! 鉦や太鼓、ブラバンと賑やかな演奏付での行進、当然何かのお祭りと思ってみていたが、それは全く逆の死者の祭礼だった。・・ああ、そうか、ここは元スペインなのだ。相当金持ちかスペイン系のお偉いさんが、盛大な葬儀をやっているのだ。いつか読んだヘミングウエイの陽はまた昇るの中の一節に、この様な情景が描かれていなかったか・・。それはバンプローナの牛追い祭りの賑やかさに打ち消されているようだったが・・。ああ、そう言えば、向田邦子の阿修羅のごときの出だしのシーンも確かこの様な賑やかな葬礼から始まったと思ったが・・。

100人は下らない隊列。軍楽隊を先頭に、馬車に乗せられた棺が粛々と通りを行進してく。死者は最大に敬われ、名誉は重んじられ、ここでインドのように金貨や財貨がばらまかれたら、それこそ死者の名声も高まっただろうに・・。ビガンの名士。どこの誰かは知らないが、スペインの血を引く100大家族の名家の荘厳華麗な葬礼が目の前を通り過ぎて行った。



葬礼の馬車行列が行ってしまったら、今度は観光馬車がやってきた。マニラでの怖い思い出が蘇る。
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旧市街の博物館に向かう。
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外にはいろいろ戦前のクラシックカーなどが保存されている。
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博物館に中に入って見る。帽子の部屋だ。
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やっぱりスペイン系か・・。色んな種類の帽子が展示されている。
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