一旦決めたことは何があっても変えられない、と言った、戦前の旧軍のような硬直的な姿勢に国民の多くが憂慮していたが、それを敏感に感じ取った安倍総理が、国立新競技場建設問題に、大英断を下した。昨日に続き、今日も又森元総理と面談し、計画案を白紙に戻すことを決定した。
負けると分かっている戦争を、何かの意地とか建前、保身で突き進み、３００万人国民の命を奪い、日本国をどん底に突き落とした旧軍の地獄への道を歩み続けるかと思われた日本国政府も、英明な安倍総理の英断により、見事な転換を果たすことができた。本人が立派なのか、周りのスタッフが良かったからかは不明だが、戦前の二の舞を避けることができ何よりだった。
一方の森元総理、今回のこの件に関しては、強情の一点張りで、恰も悪代官、南都北嶺の悪坊主の強訴と思われていたが、一転、同意し、流石にこの悪代官に首輪に鈴を付けられるのは、総理しかいなかったのかとも思われた。
処が、ＢＳ夜８時からのフジＰｒｉｍｅＴｉｍｅで、昨日までの悪代官を払拭し、意外にも、自身もこのデザインには当初から違和感を持っていた、との発言に、多くの視聴者は拍子抜け。恰も自分は最初からこのザハ案には賛成で無かった、との発言には腰を抜かした人も多かったろう。
更に言えば、オリンピックにかかる全体の経費は、２兆円とも３兆円とも言われ、新競技場の２５００億円など、その全体像から見れば、１割にも満たない、僅かな金額だ、と平然とのたまい、それには唖然とした国民も多くいたに違いない。
今日のテレビ生出演には、殊勝な面持ちで、白紙に戻されたことにほっとした善人顔をしているが、ちょっと待ちなさい。２兆も３兆も、お金がかかるのが当然のごとく言う、この元総理。２兆、３兆がどれ程莫大な額なのか、又、大震災復興予算の１２兆円が、どれ程多額なのか、そうした金銭感覚の無い、十把一絡げの、こうした人間に国家の財政、国政を任せて来たかと思うと、今まで選挙で自民党に入れて来た自分が情けなくなる。
言っておく、森さん、もう歳だ。ついでにオリンピック開催委員長の職も辞し、唯一のラグビーに専念した方が良い。そうして、日本が１回戦の無様な負け方をしないよう、指導して行った方が良い。貴殿は、所詮はマンデラにはなりえないし、日本は南アチームとは、全く違う、そもそも、大会を日本に招致すること自体が、おこがましいのだから。
先週の決定会合の際、森さんの前で、モミ手をするように唯々諾々とザハ案に賛成しておきながら、今日の政府に対する非難は、どうしたことか！ 本末転倒も極まれり！
本来都知事とすれば、先週の会合でも、それ以前でも、このザハ案には、強固に反対すべきだったのに、木っ端役人のように森氏の前にひれ伏し、今日の決定を喜ぶどころか、非難めいた口ぶりをしている。この間抜けの、頓珍漢野郎！ 早いとこ、知事を辞めた方が良い。橋下さん辺りに禅譲したらどうか！こんな知事の元にいる都民が可哀想だ。
