ちゃおチャオブログ

日々の連続

最悪のインド旅行記(12)悪評のインド国鉄。

デリーの旅行代理店で購入したAll Inclusiveの明細書。自分で見ても良く分からない。
イメージ 1



ベナレスからブッダガヤまでの列車予約表。現地の付添人がいなければ、列車になど乗るべきでない、と思った。
イメージ 2



大体がこんな感じの古い列車である。
イメージ 3



デリー市内の空港線と比べたら、月とすっぽんの列車が走っている。
イメージ 4




デリー市内を走る大混雑の地下鉄には刺激を受けたが、今度は悪評のインド国鉄を記録して置こう。旅行の順番は後になるが、デリーからベナレス(バラナシ・バナーラス)までは飛行機で飛び、その先のブッダガヤ、更にその先のコルカタまでは列車を利用した。これ等チケット及びベナレスでの2泊、ブッダガヤでの2泊は、デリーのコンノート広場にある旅行代理店、India Tourismにかなりの金額を請求され、All Inclisive,即ち全部込みの代金を支払った。

そのセット料金にはベナレス空港からホテルまでの送迎、更に2日後のホテルから駅までの送迎が含まれていたが、空港に着いて迎いが来るまでに小1時間も待たされたのは、それはIndian Wayとして諦めた。昔の大陸中国と思えば同じことだ。処が、ホテルまでには連れてってくれずに途中の表通りで下ろされ、これ以上車は路地に入れないので、自分で行く様にと言われた時は、全く途方に暮れた。ドライバーは車をどこかに止めて、歩いて案内すべきではないか! 通行人に聞き聞き漸くホテルにはたどり着けたが、成程、そのホテルは入り組んだ路地の奥の方にあって、車は到底入って来れる場所では無かった。ベナレスの袋小路の路地裏にあった。

この時初めて「インド流」というやり方が少しは分かりかけて来たが、2日後、駅への送りの時は朝の4時にフロントで待つように言われ、何でこんなバカ早いに時間にと思いつつ、薄暗いカギの掛かったロビーで迎えを待っていた。それでも迎いは30分程度の遅れてやって来たが、駅まで真っ直ぐ行くのではなく、ガンジス川の遊覧をしてから、駅までの送迎となっていた。All Inclusiveの中に、こんなオプションが含まれているとはその時まで知らなかったが、成程、真っ暗い内からの迎えには了解できた。

ベナレス駅には出発予定時刻の10分~15分前には着き、6時55分発の列車を待つが、中々やってこない。ホームにはかなりの乗客が待っているが、駅員の姿がどこにも見えない。キオスクのような店もあって、予約表を見せて確認するが要領を得ない。時間はどんどん立って、既に7時を過ぎてしまった。しかし、それらしい列車はやってこない。タイでもそうだったが、後進国の列車は良く遅れ、それも大幅に遅れることもあった。ホーム上には待合室もあって、何人かの乗客が待っている。矢張り、同様に予約表を見せると、ここで待っていろ、と言われる。反対ホームに列車がやってきて、待合室の人々は乗り込んでいく。心細くなったが、ここで待っているしかない。何、別の列車に乗ったとしても、ここからブッダガヤまでは3-4時間の乗車だ。今日の内に着けばよい。

又再び乗客がホームに集まりだした。時間は既に10時を回っている。予定の出発時刻よりも2時間以上も遅れている。Indian Tourのマネージャーは、この列車は「ジャルカンド・エクスプレス(Jharkhand Exp.)という特別仕様の特急で、上等な列車だと言っていたが、次に来た列車は旧式で、それ程上等ではない。しかしホーム上の人々はその列車に乗り込んでいく。当方も、ここでいつまで待っても埒が空かないので、皆と一緒に乗り込むことにした。しかし、凄い人だ。通路もどこも人で溢れている。座るスペースも場所もない。以前中国で山東省の在来線に乗ったことがあったが、その時も凄い乗客で、将にすし詰め状態だったが、このインドの列車はそれ以上だ。立錐の余地が無い、と言った感じである。

マネージャーの「ジャルカンドの1等車で、出入口をぴしゃと閉めて、他の一般客は入れない。安心して乗って行ける。」と言っていたが、全く今思うと、夢のような話だった。兎も角、次の駅、更に次、次と乗客も減って来て、途中からは漸く空いた席に座ることもできた。しかし酷い混雑ぶりで、乗車率500%! の感覚だった。インド国鉄は時々脱線等の大事故が報じられるが、これでは事故が起きない方が不思議だ。全く、運行管理と言うものが存在しないようだった。



列車の連結は大体が長く、日本の倍位の長さがある。
イメージ 5



ホームは大体こんな感じである。どの車両に乗って良いのか、慣れていないと分からない。
イメージ 6



冷房が付いてないので、大体窓は開け放しになっている。
イメージ 7



車内販売はかなり頻繁にやってくるが、この写真とは全く別で、混雑した車内で、人を押し分けてやってくる。
イメージ 8