ちゃおチャオブログ

日々の連続

最悪のインド旅行記(25)ボートの上から眺めるガート。

ガンジス川の日の出を見た後、ボートは遺体焼場のあるガートに向かう。
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遺体焼き場は死者の尊厳の為、撮影禁止になっている。
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朝日を見る為のボートが行き交っている。殆どが外人客だろう。
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ガンジスに沿って、84か所のガートが存在している。
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各ガートは地方豪族、宗派、金持ち等々のベナレスに於ける別宅となっている。日本で言うところの「宿坊」に似ている。
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ガートとはガンジス川に面したプライベートな沐浴場だ。河に沿って約800m、合計84か所のガートが設置されている。これ等は主に地方豪族は有力宗派の別邸として建設され、関係する人々はここに寝泊りして、毎日の沐浴をする。沐浴と言う行為を除けば、捉え方は日本の宿坊と似ていなくもない。

ボートは一旦沖合に出て、東の空から立ち上がる陽光を眺め、再び岸辺に近づき、これ等のガートを眺めることになった。そんな中で、日本人女性久美子さんが経営するゲストハウスの看板を発見したのは、幸いだった。その後ボートは河岸に沿って上下をするが、再び、火葬場の前を通る。火葬は厳かな人の最後の儀式。写真撮影は禁止されていて、井桁に組まれた薪の上で、白装束の遺体がメラメラ燃え盛る火の中で崩れ落ちて行くのを眺めるだけなのだ。

昨日は陸上のObservation Towerの上からタカリ屋のような連中に囲まれ、早々に退散したが、今朝はボートの上から、神妙に眺めることができた。人は生き死んで焼かれ灰になる。その灰は河に流され輪廻する。雄大、雄渾な節理の中を人は生き、死んでいく。

凡そ1時間のクルーズを終え、ボートは乗船した位置に戻って行く。凡そ10人程の乗客。アジア人は自分だけで、他は欧州系だった。珍しくイスラエルや、イギリス人、東欧系もいた。皆中年以上の成人で若者はいない。自分が最年長に近いだろうか・・。ボートをゆっくり走らせ、ガートで沐浴する人々を間近に見ることもできた。



殆ど全てが石造りのがっしりした建物だ。
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ガートで所在なさげにしている若者。
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河岸には様々な形のガートが連続して建っている。
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これなどは、お金持ちのガートか・・。
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間も無くガンジスクルーズも終了する。
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