ちゃおチャオブログ

日々の連続

7.15.(金・曇雨)ニースの悲劇。東証5連騰。

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南仏の保養地ニースで悲劇的な事件が起きた。チュニジア出身の31歳の男が、大型トラックでもって、折からのフランス革命のお祝い花火で賑わっていた海岸通りをフルスピードで走らせ、見物客をなぎ倒したのだ。はねられたりひき殺さりたりした見物客は80人以上、重軽傷者も100人以上の大参事になっている。先週のダッカ事件もそうだが、人々の幸福が凶悪なテロや、今回の事件のような犯人によって、突然奪われる。救いようのない時代がやってきた。
フランス当局も新聞各社も、今回の事件をISの自爆テロと同一視して論調しているが、今回の事件はテロではない。一個人の異常行動で、それは10年ほど前に発生した秋葉原歩行者天国でのトラック暴走事件と同一であり、使用している武器はトラックではなく銃器であるが、米国内のあちこちで発生している学校内の乱射事件や、同じように10年ほど前に発生したノルウエーの60数人殺傷事件と同一である。

テロは集団や組織的に近代文明に反対し破壊し、人々を混乱と憎悪の渦中に陥れる人類共通の敵であるが、今回の事件や秋葉原加藤智大事件はテロとは明確に異なる。それはNY同時多発テロのように明確な目的をもって行われたものではなく、一個人が「悪魔の病原菌」に冒され、犯行に及んだものであり、仮に秋葉原ホコ天がニースのように大勢の人で溢れていたら、同じような多数の被害者を生じさせたに違いない。
この「悪魔の病原菌」がいついかなる状況で人に取りつくのかは、事前に予測できない。ある日突然に豹変し、凶行に及ぶ。取りつかれた自分自身でも理解できず、この「病原菌」に行動が操られる。恐ろしい病原菌である。昔から日本にも存在していて、横溝正史の「八つ墓村」の惨事などもその一つだ。

犯人は精神的に病み、追い詰められ、生きる希望を無くし、今ある境遇に対する社会への復讐、恨みつらみ、幸福者への攻撃、等々の精神的問題を抱えている人に多く憑りつく。従って、健全な精神の持ち主に取りつくことは少ないだろうが、「病原菌」である以上、何時、いかなる状況で、誰に取りつくかは予測できないのだ。
従って予防も出来ないし、一旦取りつかれたら、その凶行を事前に予測することも難しい。少なくとも今できることは、こうした精神的困窮者を救助、救済することであるが、加藤やノルウエー犯人にように、水面下で病んでいたら、救いようもない。
幸いに加藤もノルウエー人もまだ死刑は執行されていない。精神科医は、彼らがまだ生きている間に、こうした「精神病原菌」の解明に努めるべきである。


東証が月曜日から今日まで五日連続で上がっている。バーナンキ前議長が来日し、安部総理とも会っているが、ヘリコプターマネーがいよいよ現実化し、この秋にも大型補正予算、10兆円の大判振る舞いを市場は好感している。
月曜日が休日で、今日位は下げるだろと見ていたが、今日も後場になって急伸、111円高で終了。この5日間で1500円以上も上げ、16,497円で引ける。
当方にとっては、今更の感深く、今頃上がってくれても、大打撃を受けた後のこと。面白くもなんともない。この5日間、日経225空売りしていたら、再びまだどんどんマイナスを膨らます。踏んだり蹴ったり、とはこのことか。


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