ちゃおチャオブログ

日々の連続

3.15.(金・晴れ)NZ.最悪のヘイトクライム。

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30年ほど前、ハンチントン文明の衝突で、来世紀、21世紀にはキリスト教世界とイスラム世界の衝突が起き、文明の接点、中近東周辺では戦乱が絶えないことを予言していたが、彼は、一般社会、市民社会に於ける異文化の排除についても論じていた。西欧社会に於いては、文明の衝突も宗教の衝突も同義語かも知れない。

今日、NZのクライストチャーチで、一人の白人キチ害が数丁の拳銃と数十発の弾丸を持って、折からお祈り中のモスクに押し入り、イスラム教徒50人を殺害した。全くの無辜をだ。クライストチャーチとは、キリスト教会と言う名前の町、そこでイスラム教徒を殺害した犯人の独特の、偏屈な考えがあったのかも知れない。

イスラム世界ではあちこちで自爆テロが頻発し、それは主に相手方の武力、警察、警備対象にされているが、中には市場や、マーケット内での自爆もあって、一般市民が巻き込まれる例もある。イスラム独自の宗教観があって、生よりも死後の世界を大事にする、ジハード、聖戦で、自分も一緒に死ぬという自爆テロだ。ただその考えはイスラム教世界以外では排除され、そうした過激派は攻撃の対象になり、今は徐々に駆逐されつつあった。

今回の事件を文明の衝突の一波形と見るべきでない。単なる一人のキチ害男が、異教徒に対し銃を乱射したに過ぎない。以前ノルウエーで、キャンプ中の男女60名を殺害した男がいたが、それと同じキチ害だ。宗教上の問題は、単に意味づけをしているに過ぎないもので、これは明らかなヘイトクライム、人種差別の犯行だ。トランプの極端な発言で、こうした無法なキチ害を助長させていなければ良いのだが・・。しかし彼はヘイトクライに名を借りた、単なる殺人鬼なのかも知れないが・・。死刑制度のないNZ、彼の行動原理を明らかにしてもらいたい。


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