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日々の連続

The Third Eye カトマンズへの道(58)ジャマー・マスジット霊廟内でのモスレムの礼拝。

広場正面のドームの中が礼拝室なっていて、沢山の信者が祈りを捧げている。
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インド国内でも、まだかなりの数のイスラム教徒がいるのだろう。
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礼拝堂には宗教画、聖人像などは全くなく、無機質な線描画で覆われている。
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中庭の横には高いミナレットが2本立ってる。この塔には料金を払えば登ることもできる。
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このジャマー・マスジットはムガール王朝時代に建設されたイスラム教の聖堂で、現在の処、インド国内では最大のモスクとなっている。この寺院名の意味する処は、金曜日に礼拝に集うモスク、と言った意味で、中庭は広い空間になっていて、最大は25,000人の礼拝者を収容できると言われる。床面はタイルが敷かれていて、参詣者はそのタイルの上に直に座ることができる。樹木とか花壇、地面の全くない人工的な空間広場である。

中庭広場の正面に一段高くなった礼拝堂があり、何人かの信者が横座りになって黙想していたり、何回も伏して拝礼をしている。1日6回も礼拝を行うイスラム教徒が世界で一番信仰心強い人々だろう。アーチ状の丸天井はモザイク模様が繰り返し続いていて、そこには、キリスト教会や仏教寺院にあるような宗教画、聖人像などの象形絵画は一切なく、無機質な直線、曲線状のデザイン模様がタイル或いは大理石の石片で繰り返し続いているだけだ。

この宗教は偶像崇拝を徹底的に否定している。以前パミールの仏教遺跡で、巨大な石仏を爆破し破壊したタリバンの行動は、偶像を敵視するこの宗教の原理主義者からすれば、当然の行為だったのだろう。3か国に分離独立し、ヒンドゥー一色になったと思われたインド国内に於いて、これ程大きなモスクがムガール滅亡後200年は経とうとする現在においても現存し、今なお多くのモスレムが礼拝に来ている。金曜例礼拝日にはどれ程沢山の信者が集まって来るのだろう。旅程の関係で、現認できないのが残念だ。

聖堂内には常のモスクにあるようなミナレットも建っている。このミナレットは200円ほどの料金を払えば億樹まで階段を上って行くことができるのだが、細い階段が何段あるかも知れず、登るのは止めた。外人観光客も何人も来ていたが、誰も登る人はいなかった。これがピサの斜塔だったら絶対に登るのだが、モスクのミナレットではピサ程の価値も有難さもない。金曜日礼拝日には、このミナレットの最上部からぬるま湯がゆったり流れるようなコーランのお経がいつ終わるとも知れず、永遠と流され続けるのだろう。実に興味深い宗教だ。



皇帝の礼拝場所で記念写真を撮る。入口でスカートをはかされた。
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このスカートはイスラム語で確かジュバと言ったと思う、日本語の襦袢の原型だ。
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このモスクは20m程の高さの台地の上に経っていて、下からは長い階段を上って入ってくる。
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モスクからはデリーの街並みが見渡せる。
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