ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(103)コルドバ、メスキータの大聖堂。

元モスクの大聖堂はバカ広い空間になっている。
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薄暗い空間で、地下の穴倉のような感じだ。
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照明の中にキリスト教像などが並ぶ。
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外観からは想像も出来なかったが、相当に広い空間だ。右側の明るい部分が出入り口。
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キリスト教関係の宗教画等も掲げられている。
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広い緑地公園のようなメスキータの中庭の入って直ぐの所に大聖堂への入り口がある。広場の殆どの人はその入口に向かう。ここの大聖堂は元々はイスラムのモスクであった所を、イスラムを追い払った後にキリスト教会に改装された。従って通常の教会にあるようなとんがり屋根の尖塔も無ければ、ステンドグラスの窓もない。外から見ただけでは、長い外壁の一部を利用しての分厚い建物としか見えない。しかしここは歴史的に有名なコルドバのメスキータ、大聖堂なのだ。

中に入ってみると、全体が薄暗い。今は電気の照明で明るくしているが、それでも全体は薄暗い。電気の無かった19世紀までの時代には、蝋燭の炎で明りを取っていたのだ。さぞかし霊感、冷寒漂う空間だったに違いない。ここには窓が全くと言って良いほどに殆どなく、薄暗い感じは地下の建物のようにも思えるが、ここは地上階の建物の中だ。キリストに改装される以前のモスクの様式、それは窓や飾りの全く無い無地の空間なのだが、後からキリスト様式に変えた際にも以前の様式が踏襲されたのだ。

外の広場と同じように室内は広大だ。壁の厚さがこれ程幅広だたっとは外の外見からは全く想像できなかったが、その広さは先日訪問したサンチャゴの大聖堂、セビリアの大聖堂を遥かに凌駕する。ベルベル人も余程か大きな建物を作ったものだ。

薄暗い中、ぼんやりとした明りを頼りに進行表示に従って奥に進が、広い空間の中にはあちこちにかなりの数の観光客がいるようだ。囁きあうような話声があちこちから聞こえてくる。暗がりの中に突然十数人のグループが出て来たり、彼等は各々イヤホンを耳に差していて、案内ガイドの説明をイヤホンを通して聴いているのだろう。全体が静かな巨大空間で、雑音、騒音と言うものが全くない。全くこの中を歩いているとミステリーツアーの暗い回廊の中を歩いているような錯覚も覚えた。


全体の規模が大きく、駆け足でないと回り切れない。
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方向案内板の通りに進んで行かないと、迷子になりそうだ。
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一旦外に出て、ミナレットに登ってみよう。
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ああ、グアダルキビル川に架かるローマ橋も見える。
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再び大聖堂に入る。
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