ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(27)サンチャゴ駅。

先ほどの細長い建物の端の方には教会があるようだ。人の出入りがしている。
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中を覗いてみると矢張り教会になっていた。
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近くには行政府の役所のような建物もある。
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親切な老人に駅まで案内してもらい、駅舎の見える高台まで連れてきてもらった。
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高台からは駅舎の向こう側に競技場のようなドームも見える。サッカーの盛んなスペインの事、サッカー場か?
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建物の上にマリア像らしき石膏像が建っている同じビルの延長線上の先の方に人の出入りがある。どうもそこは教会らしく、教会であれば誰でも自由に入れる筈だ。近寄って中を覗いてみると矢張り教会だった。どこの宗派の何の教会かは分からないが、カソリックの国だけあって、内部は荘厳だ。前庭もなく、道路に直に面しているので、最初は何のビルかは分からなかったが、こうした町中の教会もあるのだ。

又少し歩くとちょっとした賑やかなスクエアに出る。ここは市内循環バスや近郊のバスが発着している場所のようだ。繁華街と言っても日本のような賑やかな商店街やファーストフード店がある訳ではなく、バールが2-3軒あるだけだが、それでも通りを歩く人は格段に多くなっている。落ち着いた繁華街と言った感じで、落ちぶれたり裏ぶれたりの感はない。日本や中国の繁華街が賑やかすぎるだけなのだ。

ここで又方角が分からなくなり、一人の老人に道を尋ねる。言葉が通じる訳ではないが、駅の事を「エスタシオン(Station)」という事くらいは知っている。で、その老人に通じたのか、一瞬考える風に、どの道を通って行ったら、最も近道になるのか、という風に、人差し指を左右の道の方角を指して、そうしてにわかに、「こっちだ、こっちだ」という風に手招きして、一緒に駅の方向へ歩いて行ってくれる。当方、方向さえ分かればそれで十分なので、「グラーシャス、グラーシアス」とお礼を言って身振りで、もう結構だからと、案内を謝したが、それでも、当人はいいから良いからという風に、手招きして、駅の方向へ一緒に歩いて行ってくれる。

言葉が通じないので、道々十分な会話ができた訳ではないが、手振りで腕の先に何があるか、とか、こっちの方向はああだこうだ、とかの説明をしている。全く親切な老人だ。今朝、バスセンターから宿舎のセミナリオに来た時、矢張り方向が分からず、3-3人の通行人に尋ねたが、彼等は押しなべて老人で、又、親切だった。人に対する優しさ、親切心がその老躯に積み重ねられているかの印象を受けたが、今駅を案内してくれるこの古老も同様だった。

5-6分程歩き、駅舎を見下ろす高台の上に出た時、漸く老人は、「あそこがエスタシオン・サンチャゴ」と言って指差し、自分はこちらの方向へ行くからと言って、背中を向けた。当方を案内するのにわざわざ大回りしてここまで連れてきてくれたのだが、何か謝礼を、と思っても現金以外の持ち合わせがない。親切な古老に現金を渡すのも失礼になるし、大体適切な金額も分からない。有難くその善意を受け、彼の末永い長寿と多幸を願った。

石段を下りた場所にがっしりした石造りの古風な駅舎がある。駅舎の中にはチケットブース、即ち駅員事務所と、その反対側には日本でいうイートイン、キオスクと簡単な軽食が食べられるコーナーがあって、数人が食事かコーヒーを飲んでいた。取り敢えずホームへ出て、スペイン国鉄がどんなものか、見ることにした。



STATION,SATIAGO DE COMPOSTELA。
石造りの立派な駅舎だ。
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ホームに出ると、ドーム屋根を持った、中々立派なホームになっている。
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ああ、スペイン新幹線、RENFEがやってきた。
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日本には無いようなホームの覆いだ。
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スペインは隠された鉄道王国でもある。
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