大動脈が破裂したら、殆ど助からず即死である。いつそれに襲われるかは、事前の予測ができない。症例としてはそれ程多くはないかも知れないが、いつ、誰に襲って来るかは、その時になるまで分からない。襲われたらそれが最後、寿命だったと覚悟しなければならないのだ。
鶴さんには家族はいないようだが、昨日まで一緒に仕事をしてきた仲間には突然の悲劇で、言葉を失っている。誰も運命からは逃げられない。
豪州のロックバンド、マルコム・ヤングと聞いても、自分には全く知らないミュージシャンだが、やはり64歳で亡くなった。数年前から認知症を患い、3年前にバンドを脱退したとのこと。64歳はまだ若いが、このまま認知症で生き続けていても意味はなかっただろう。適切な余命期間だったかも知れない。
今や、日本でも600万人を越える認知症患者がいて、年々増加の傾向にあるという。このような病気が増加している背景には、平均寿命の高齢化があり、昔だったら平均余命70歳で、認知症になる以前に世の中から去って行ったが、今は長生きで、死にたくても中々死ねない時代になってきた。
健康で元気に長生きする。誰しも願うことだが、誰でも出来ることではない。先日104歳で亡くなった日野原先生は、超高齢者の鏡のような人だった。
天気も良く、午後は少し野川を歩く。京都の方では既に紅葉が進んでいるが、ここ野川ではこれからだ。ヒートアイランド。東京地方の平均気温は京都辺りよりも高く、紅葉も遅い。後、2-3週間先になるか・・。