ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(86)セビリアの大聖堂。

いよいよ大聖堂に近づいてきた。
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大聖堂の入り口が分からない・・。制服を着た高校生のようなグループが歩いているが・・
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ああ、これは日本流に言う高校生の修学旅行かも知れない。
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大聖堂入り口はこの先だ。奥にヒラルダの塔が見えている。
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いやー、すごい凝った入り口だ。
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いよいよやって来たセビリアの大聖堂。15世紀初頭、元モスクのあったこの場所に、100年の歳月をかけて建設された大聖堂。巨大な建物で、その巨大さはローマのサンピエトロ、ロンドンのセントポールに次ぐ大きさだ。この大聖堂はこの直ぐ近くにあるアルカサルと共に、1987年、世界遺産に登録された。日本の法隆寺がその歴史的価値、内部伽藍の芸術的価値からして、日本の誇る世界遺産の第1号とすれば、このセビリアの大聖堂はスペイン人が等しく誇りにする建造物だ。

余りにも大きくて、入り口がどこか分からず、建物をぐるりと半周することになったが、その規模は大きく、ぐるりと1周するには一辺が200mとして800m、真四角ではなく変形部分もあるので、一周すれば多分1キロ程を歩くことになるだろう。幸いに入り口は半周した辺り、アルカサルに向かい合う場所にあって、1キロの道のりを歩かずに済んだが、世界遺産と言ってもそれ程沢山の人が集まっている訳ではない。むしろ前方にあるアルカサルの入り口の方には何人かの行列が作られていた。

朝の早い時間だからかも知れない。先日のサンチャゴデコンポステラの大聖堂は昼近くに行ったので、既にかなりの人が長い列を作っていたが、ここセビリアでは、待たずして直ぐに堂内に入れた。巨大なホールだ。天井がバカ高い。丸みを帯びた尖塔のその真ん中の一番高い位置まで空間が伸びている。信者にとっては将に天に達する高さに思えるだろう。祈っている間、その高い天空からエンジェルが舞い降りて来る幻想を抱くかも知れない。

サンチャゴの大聖堂は内部が薄暗く、照明も弱く、やや神秘的な堂内で、内陣だけが明るく輝き、そのコントラストが見事で、求心力もあったが、ここセビリアは全体が明るく健康的だ。多分明り取りのステンドグラスが多様されているのだろう。音響効果も抜群だし、大きな且つ芸術的な音楽ホールと思っても、不思議でない程だ。500年前のこの教会の設計者は誰かは知らないが、現代のサグラダファミリア、ガウディに通じる500年先、1000年先を見通した有能な設計者であったに違いない。



パリ、ノートルダム大聖堂の入り口を思い出す。
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精巧で繊細で精密な彫刻だ。
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エスキリストの十二使徒なら何人か名前を上げられるが、これだけ沢山の聖人が顕彰されている・・。
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内部は明るい。全く音楽ホールのようだ。
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500年前、これだけ立派な聖堂を誰が作ったのだろうか・・
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