ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(90)ヒラルダの塔界隈。

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アルカサルまで戻ってきたが、相変わらずの行列で、一旦ホテルに戻ることにした。
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前方にヒラルダの塔が見える。丁度ホテルへの帰り道だ。
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周辺は中世のシックな建物が取り囲んでいる。
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これは何か行政府の建物のようだ。
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ああ、さっき寄ったTourist Informationの建物だ。この右端から照明の暗いオフィスに入ったが・・。
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昔の雰囲気を漂わす路地が幾通りかある。
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殆ど人けのないグアダルキビル川岸からアルカサルへ戻ってみると、相変わらず長い行列が続いている。人気の場所だから朝一番でこの宮殿を見て置こうという人が多いのだろう。又長蛇の列に並ぶのはうんざりだ。ここからホテルまではそれ程離れていない。時間的にももうそろそろ入り口のドアも開いているだろう。ぶらぶら旧市街をゆっくり歩いてホテルに戻ることにした。

アルカサルの向かい側には大聖堂があって、その横にはヒラルダの塔が建っている。この塔は高さが100m近くあり、以前はイスラム教のミナレットだったのだが、キリスト教徒がイスラムを追い払って後、この塔はキリスト教のものとなり、その隣に巨大な大聖堂が建設されたのだ。このヒラルダの塔もイスラムミナレットからキリスト教の鐘堂に改修され、最上部に鐘が据えられた。ヒラルダとは風見のこと、この鐘が風によって回転するのだが、それは鳥ではないので風見鶏とは呼ばれないで、単に風見の塔、ヒラルダと呼ばれている。

この辺り、セビリアの旧市街は川にも近く、イスラムの時代、或いはそれ以前のローマの時代から開けれた地区で、細くて入り組んだ石畳の路地が連なっている。如何にも中世の雰囲気を漂わせる路地であるが、人々は代々この場所に住み着いているのではなく、後からやって来た人々が移り住んでいるのだろう。

モスレム、ムーア人はこの地から追い払われ、後からやってきたレコンギスタの人々が空いた家に入り込み、その後、王政、共和制、フランコ総統、現在の立憲君主制、等々、その都度住民は入れ替わったに違いないが、外の箱物、石の住宅は朽ちることなく現在に引き継がれてきている。実に中世の街並みを歩くような感じだ。そうそうドイツのハイデルベルグのマルクト広場の周辺で感じたノスタルジアだ。

中世の路地を歩くのに尽きない興味はあるが、取り敢えずは一旦はホテルに戻ることにしよう。隣のバールに預けて置いたリュックも心配だ。ウエートレスが見ているので、誰か黙って持ち去る、ということもないだろうが、経済的に下火の国だ。人間窮すれば鈍する、どんな立派な人間でも、何を仕出かすか分かったものでない。カメラとパスポートと幾ばくかのお金以外の旅行費用の半分以上が入っている。そう思うと、急に心配になり、バールに急いだ。



スペインの下町か・・
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こうした通りを歩くのには興味が尽きない。
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騎馬警官もこの街の雰囲気にぴったりだ。
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