ちゃおチャオブログ

日々の連続

4.11.(水・晴れ)国会紛糾。ライアンの衝撃。

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各誌ですっぱ抜かれた加計問題に関する愛媛県今治市職員の備忘録記載内容に関連し、今日は朝から衆院での集中審議。もめにもめている。国会が1年数か月、加計森友問題で多くの時間を取られ、空転し、重要法案が十分審議されないまま廃案になり、国民は直ぐには目に見えない部分で、大きな不利益を受けているが、この原因はひとえに安倍内閣にある。内閣の共同責任ではあるが、その最大の原因は安倍個人に尽きる。前内閣を僅か7か月、洞爺湖サミットの直前に総辞職し、総理の座を降りたが、国民の多くは国にとって最も重要なこの時期での敵前逃亡に近い辞職は国辱物で、許しがたい行動と思っていた。

それから約5年、間に民主党政権を置いて、見事に復活し、それから早5年は経過した。第1次内閣の辞任理由が自身の健康問題にあり、直後に控える国際会議への影響を考慮しての辞任だったと国民は知ることになり、彼のその潔さ、清廉潔白な考えを称賛し、それから何回かの国政選挙では大量の票を得て、安倍一強内閣とまで呼ばれるまでになった。

一強は独裁に通じるのか。日本人には過去の敗戦という苦い経験があり、軍部独裁の結果、自由な言論が封じられ、同胞300万人を戦禍に奪われたというトラウマを持っていて、独裁には嫌悪感、忌避感がとりわけ強い。安倍内閣が一強の結果、閣内、及び行政府のトップが自由に物も言えない雰囲気が醸し出され、総理を頂点とする内閣府により、国家行政が壟断されているのではないか、総理の独裁に進んでいくのではないか、との危惧感を持つようになってきた。国家行政において、最高権力者であっても、やりたい放題、恣意的運用はあってはならないのだと。

そうして火を噴いたのが、今回の森友加計問題、行政府の公文書隠し、改竄問題であり、国民の多数は内閣、強いては安倍総理に不信感を持つに至った。この燎原の火は容易に収まるものではない。小手先での財務大臣の首のすげ替えや、役人飛ばし程度で済む問題ではない。この広がりつつ野火を収めるには、本人の退陣か総選挙か不可欠だ。総選挙の結果、彼が再認されれば、火の手も鎮火するだろうが、総理の本質が目に焼き付いた国民には、結果はそうはならないだろう。

ついに今日の午後、玉木議員の質問に総理が「嘘つき」呼ばわりされることになった。又、総理を答弁者ではなく、「証人喚問」すべきだ、との動議も出た。国会の場に於いて、一国の最高責任者が、これ程までに卑下されるとは! 憲政史上類をみないことである。

総理は恥じるべきだ。野党党首とはいえ、同僚議員からこの様な下卑た言葉を浴びせられ、恬として恥じない処か、逆襲まで試みている。行政の最高トップが国民に嘘をついてはならないことは自明の理だ。国を少しでもよくしよう、との思いがあるのなら、胸に手を当て、心の声を聴き自身を処すべきだ。祖父信介氏なら、そうしたであろう。


ライアンの衝撃。難破船からネズミが出航前に逃げ出すように、トランプ政権の有力閣僚が続々逃げ出していく。今日はまた共和党ポールライアン下院議長が秋の中間選挙には立候補しない旨を表明した。半ば制御不能に陥っているトランプと共和党議員団をつなげる有力者で、将来の大統領候補であったライアンが、見切りをつけた。このままでは秋の選挙には勝てないと。既に共和党員では30人を超える議員が立候補を取りやめている。勝てない選挙を戦っても無駄だと。秋の中間選挙では、LandSlide,雪崩を打って共和党が負けるだろう。結果トランプが弾劾裁判にかけられるか、辞任するかだ。大統領職に魅力を感じている彼が自身から辞任するとは考えずらいが、弾劾裁判との二者択一を迫られれば、辞任を選ぶだろう。

再来週は総理が訪米し、トランプとのゴルフ談義が行われる。落ち目の二人にどんな有益な話し合いが持てるというのか。お互いが傷をなめあい、起死回生の国益に反する裏談合だけはしてもらいたくない。


当方、明日の金曜日から22日、日曜日までの10日間、インド・ネパールの旅行に行く。純白のエベレストを眺め、心も洗われたい。


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