ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(155)ピレネーの見える高台へ。

旧市街の巡礼道を逆行してピレネーを見に行くことにした。
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町の人なのか巡礼者なのか、見ただけでは分からないが・・
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町は高台にあり、巡礼道は下って行き、前方に大きな城壁が立ちはだかっている。
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巡礼道は城壁に開けられた出入り門を通り、外に通じている。
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外から眺めると、かなり高い城壁だ。
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パンプローナ旧市街地の巡礼路を歩いていると、路上に刻印されたシェルマークは時々枝分かれして別々の方向に向かっていく。ここパンプローナがスペイン巡礼道の最初の出発点になるから、各地方からやってきた巡礼者はこの町で段々と合流し、先刻の大きな公園で一本に纏まり、後は一直線、真西に向かってひたすら歩き続けるのだろう。いや、現代では時代にマッチした自転車でのサイクリング巡礼者もいるかも知れないが・・。日本の遍路道四国霊場巡りでは、自分もそうだったが、歩き遍路よりも車でのお遍路さんも多かったが、このスペインでも案外似たような傾向もあり、車での巡礼者も多いかも知れない。

旧市役所の手前で巡礼道が大きく二つに分かれていて、ここでは左手の道を進むことにした。方向的にピレネー山脈の方角で、遠くに薄っすらと山並みも見え隠れする。嘗ては多くの巡礼者がヨーロッパ大陸各地からフランスを通り、ピレネーを越えてこの町にやってきたのだ。その山並みを見るのは一見の価値があり、しかもその山中にはザビエルの故郷もある。時間的にそこまでは行けないとしても、この町の外れから彼の故郷も見てみたい。

巡礼道は段々下って行き、大きな石壁にぶつかる。この町の城壁だ。その城壁に向かって巡礼道は伸びていて、その道の部分だけ出入り口のように壁がくり抜かれている。取り敢えずの城門のようになっていて、夜間はこの門も閉じられるのだろう。一旦門の外に出てみる。外から眺めるとかなり高い城壁だ。丁度一昨日トレドへ行ったが、外から眺めるトレドの城壁に似ている。イベリア半島にある城塞都市だから、皆同じような造りになっているのだ。トレドもこの町も高台の上に町が造成されている。

ピレネーを下り下りた巡礼者は、遠方からでもすぐ分かる巨大な城壁を見て、漸くパンプローナに到着したかと、ほっとしたに違いない。町に近づき、城門の外から高々聳える城壁を見上げ、安堵感に満たされたことだろう。城壁の左手は更に一段高くなっていて、見晴らし台のようになっている。一人観光客がその高台に立って、遠方の山脈を眺めている。そうだ、自分もそこへ行って、ピレネーを眺めることにしよう。きっと素晴らしいパノラミックな景色が眺められるに違いない。




城壁の左手に見晴らし台のような高台があり、誰か人が立っている。観光客のようだ。あそこへ行ってみよう。
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城壁の内側まで、住宅が密集している。
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高台に立って外の景色を眺める。直ぐ手前に町の郊外が広がり、その先にピレネーの山並みが見える。
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高台から真下を眺めると、街はかなり高い台地上に造成されている。
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ピレネー、遥かなり。
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