ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(156)ザビエルの故地。

見晴らしの良い高台から右の方に目を移すと、ずっと先のピレネーまで、青々とした森が広がっている。
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この山並みのどこか・・、ザビエルが生まれ育ったお城があるのだ・・。
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ああ、あのとんがり帽子に似た山のどこかに彼の故郷があるのだろう・。
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ピレネーとザビエルの故郷を見ることが出来た。ここまで来てよかった。
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記念写真を1枚撮って、高台を下りる。
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フランシスコ・ザビエル。殆どの日本人が知っているキリスト教宣教師だ。日本布教の為マカオからやってきたが、去年訪れた鹿児島の城山近くにあるキリスト教会の前の公園に、彼の日本上陸の記念碑が立っていた。マラッカで知り合った日本人従者アンジロウの案内で、彼の出身地鹿児島、当時の薩摩に導かれて来たのだが、その後の数年間、大分~山口~京都等、日本各地の布教活動には目覚ましいものがあった。

自分がザビエルに関して知っている事と言ったら数少ないが、僅かに彼はピレネー山中出身のバスク人で、イグナティウス・ロヨラと共にパリにイエズス会を設立し、ザビエルが主に海外布教を担うということだった。ロヨラも又このピレネー山中の出身で、バスク人と聞いていた。尚、上智大学構内、四ツ谷駅寄りに小ぶりの教会が立っているが、それはこのロヨラから名前を取って、イグナティウス教会と呼ばれている。

ここパンプローナまでやってきた理由は既に触れているが、幾つかの理由の中に、もしも機会があればこのザビエルの故郷を見てみたい、ということもあった。ザビエルの聖地はここパンプローナから数十キロ、バスで行っても1時間もかからない場所にある。ロヨラもザビエルもこの地方の領主の息子で、そこには幼少期に住んでいたお城も残っている。ただ今回の旅行はパンプローナでの1泊だけだから、とてもそこまで行く時間はないが・・。

見晴らし台のような高台から眺めるピレネーは、なだらかな山並みで、先日バルセロナからサンチャゴまでこの山脈の真上を飛んで、イベリア半島を東から西に横切ったが、その時、雲の合間から眺めた山並みも穏やかな山容だった。城壁の外はピレネーまでずっと荒野になっているかと想像していたが、予想は外れ、城壁の外にも町の広がりがあり、郊外の住宅がずっと山の方まで続いていたのは意外だった。山並みを右手の方に追っていくと、とんがり帽子のような小山が見える。良くは分からないが、その方角がザビエル城のある辺りだろう。自然豊かな山野に生まれ育ち、長じてはカトリックに身を捧げ、遠く、ジパングの地まで活躍の場を広げ、50数歳にしてマカオの地で没した。とんがり帽子の山に一礼し、高台を下りることにした。



さあ、次はこの町の大聖堂を見に行こう。前方の大きな建物だ。
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町はどこも立派な石造りで出来ている。これは城壁に近い場所にある教会だ。
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街中には広場もあり、その真ん中には水飲み場もある。
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人々はここで水を汲んだり、清水を飲んでいる。
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自分も飲んでみたが、冷たくて美味しかった。
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