ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(179)バルセロナ、スペイン広場を散歩し、ホテルに戻る。

スペイン広場の周辺には戦前ここで開かれた万国博覧会当時の建物が現存している。
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当時の建物は現在博物館、美術館、音楽ホールなどに利用されている。
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ギリシャドーリア風列柱の前に立っているグリーンのジャンパーはセキュリテイの警官かガードマンだ。
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前方の高台に見事な建造物がある。
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これは万博当時のスペイン政府館で、今はカタルーニャ美術館となっている。
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ここスペイン広場(プラサ・デ・エスパーニャ)は前回訪問時に歩いたカタルーニャ広場と比べると、矢張り人工的に計画され、建設された広場だけあって、カタルーニャのような泥くささはなく、洗練されたスッキリ感、まとまりのある広場になっている。正面に赤煉瓦でできた円形の競技場、アリーナがあるが、ここでは多分闘牛も行われるのだろう。Toros Arenaだ。

ここスペイン広場は戦前の1929年、スペインで最初に開催された万国博覧会のメイン会場として建設された。先ほどEuropa Fira周辺を見てきたが、ここからは2-3キロの至近の場所にあり、サークル状の広場とはグランビア(Grand Via)大通りで結ばれている。1929年と言ったら日本で言えば昭和4年の事、丁度この年にニューヨーク株式市場の大暴落があって、以降、世界経済は長い不況のトンネルに入り込むが、まだこの時点ではスペインは平和だった。スペイン内戦が勃発する10年も前のことで、人々は平和を享受していた、その遺産がこの広場だ。先のEuropa Firaは大々的なScrap & Build,再開発で当時の面影を残すものは何も残っていないが、ここでは、今も尚約1世紀前の巨大建造物が人々の目を楽しませている。

その円形競技場の向かいに当時の博覧会会場の建物が建っている。頑丈そうな石造りの建物で、この中で各国特産品の見本市が開かれていたに違いない。パリ博覧会は日本でも有名だが、この時の博覧会に日本政府はどのような製品、工芸品を出品したのかは、知らない。当時、5大列国の枢要国となっていた帝国日本、さぞかし立派な展示品を送り出したものと想像する。

さて、この広場から真っすぐ丘に向かって伸びる幅広の遊歩道がある。丘の上には華麗なゴシック宮殿が建っている。これこそ当時のスペイン政府館で、今は美術館となっている。この広場から眺めると、実に堂々とした建物だ。今日は遅いので、そのまま真っすぐホテルに戻るが、明日は是非、この美術館にやって来よう。



今日は遅いので、明日一番にもう一度来ることにしよう。
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スペイン広場、良く均整の取れた広場になっている。
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ホテルに戻る前にもう一度バルセロナ港を眺めて置く。
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キャプテン・コロン、お休み。
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ホテルはこの先の右側だ。
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