ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.28.(火・晴れ)隣に住む狂人ー登戸事件を思う。

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総理と大統領が気持ちよく横須賀に係留されている改造空母加賀に乗船する直前にこのキチ害事件が発生した。艦内での大統領スピーチの中でもこの事件を取り上げ、哀悼の意を表明された。

再び発生した忌まわしい無差別殺人事件。しかも今回のこの事件は幼い小学生をターゲットとした、悪魔の所業だ。51歳の男、岩崎は、人間として生まれてくるべきでない男だった。自分にもそれが分かっていて、自ら人間社会から退場するに際し、全く無関係な無辜の小学生とその保護者を道連れにしていった。人間として生きた51年間は、悪魔が人間の姿を借りていたに過ぎなかったから、周りの人間を何人殺そうと、お構いなしだ。ただ鬼にも涙はあったのか、51年間育ててくれた養父母を道連れにすることはなかった。80を超えた養父母、まだ生きているのか死んでいるのか分からない実父母も、この際一緒に殺されて欲しかったかも知れない。

カルマは誰にも避けられない。51年前、岩崎隆一が誕生した際、この男の中に悪魔が密かに入り込んだのだ。その悪魔は歳とともに増大し、危険なものになり、人間社会に敵対し、いつか復讐を誓うようになった。前世からのカルマ。人はカルマを持って生まれ、そのカルマを馴らし、逃れ、フリーになろうと努力する。ただ人によっては、そのカルマのままに生きる人もいる。更に彼、岩崎のようにカルマに命令されて動く人もいる。傍から見て、その人の持つカルマは見えないし、分からない。隣の人は誰なのか分からないのだ。心の奥は岩崎のように悪魔を宿し、カルマに支配されているかも知れない。

自分自身でも、自己の持つカルマは良く分からない。だが人には分からなくてもこのカルマと戦うようにして生きなければならない。悪いカルマを浄化し、良いカルマ、善果を後世に送っていかなければならい。カルマに押しつぶされた岩崎は、この先何百年も地獄での苦しみを味わうことになる。それがカルマの恐ろしさだ。そうしたカルマはこの現世で断ち切るべきなのだ。

突然に命を絶たれた11歳、小学6年生の児童。39歳、外務省の職員。家族の悲嘆は目に浮かぶ。かける言葉もない。しかしその苦悩も受け入れなければならない。それがカルマだったとして、天を仰ぎ、歎ずる。人として生きることはむごいことだ。それが天から与えられたカルマとして、受け入れなければならない。不運も幸運も持って生まれたカルマとして。色即是空。得阿耨多羅三藐三菩提。



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