ちゃおチャオブログ

日々の連続

能登の春(34)珠洲の鉢ヶ崎ビーチ。

珠洲ビーチホテルの横からは松林の中を通って、浜辺に出られる小道がある。
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この松林はビオトープになっていて、国の天然記念物ハマドクサ(浜木賊)も自生しているとのことである。
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鉢ケ崎ビーチ。広々した、雄大海浜だ。
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日本の渚100選に選ばれているとのこと。資本をもっと投下すれば、結構なリゾート地になると思うのだが・・。
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鉢ケ崎海岸にドンと立っている白亜の殿堂は、近寄ってみてそれが7階建てもある珠洲ビーチホテルと分かった。どこの会社の資本かは知らないが、超豪華なリゾートホテルだ。今のオフシーズン、ホテルは閑古鳥が鳴いているような静かな雰囲気だったが、辺りを観察していると1台のツアーバスがやってきて、どうもクラブツーリズムの団体さんがやってきたようだ。今はどこでも高級であろうが、中級であろうが、団体さんを受け入れないと、ホテルもやっていけない。ホテルにとっては客単価は安くても、大得意さんなのだ。

この大きなホテルが出来たから集まってきたのか、元々この辺りは焼き物が盛んで、後からホテルが出来たのかは分からないが、ホテルの左右には焼き物関係の建物が左大臣、右大臣のように向かい合って建っている。左手の方にはこれも又市の施設と思われる珠洲焼資料館があり、右手には民間のシックな土産店珠洲焼館が建っている。輪島で見た輪島塗会館と同じような高級感たっぷりの土産会館だ。当方知識に疎く、珠洲焼と言う焼き物については全くの知識はなく、ここへ来て、初めてその名前を聞いた。まあ、資料館は後からゆっくり見るとして、先ずは鉢ケ崎のビーチを見ることにしよう。

ホテルの横の松林の疎林を100m程歩いていくと背の低い防波堤に出る。この松林自体が市のビオトープのようになっていて、木賊(トクサ)の一種ハマドクサという天然記念物が自生しているのと案内板が立っていた。トクサ自体花が咲かず、余り目立たない草花であるが、この薄暗い松林の中では、更に目立たない草だった。その防波堤の切れ目から海岸に出る。広々とした浜辺だ。この浜辺は定期的に清掃が行われているのか、朝方見た窓岩近くのプラ塵に溢れた浜辺とは大違いに、汚れは少なかった。どこの誰が認定しているのかは知らないが、ここは日本の渚100選に選ばれているようだ。先刻の緑剛崎灯台は日本の灯台100景に選ばれていて、この浜辺は100選だ。日本の中心もあれば、日本の重心もある。能登半島は何かと賑やかだ。

関東地方に住んでいる人には、鉢ケ崎海岸と聞いても、直ぐにどかを思い浮かべる人は少ないと思う。自分もここへ来るまでは、ここにこんな大きな海浜があって、豪華なリゾートホテルが建っているとは思いもよらなかった。浜辺に立って後ろを振り返ると、松林の向こうに大きなホテルが見えている。夏場で、ここが大勢の海水浴客で賑わっていたら、さしずめどこか外国のビーチを想像させるかも知れない。尤も、日本の資本の蓄積はまだまだか細く、タイのパタヤプーケット、或いはベトナムダナンの浜辺のホテルが林立する光景と比べると、実に単調ではあるが、それはそれで日本的なお淑やかさを表しているのかも知れない。さて、浜辺を後に、焼き物館でも覗いてみようか・・。



この浜辺にはキャンプ場とか、他のレジャー施設もあるようだが・・。
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7階建ての豪華ホテル、珠洲ビーチホテル。この1軒だけでは淋しいが・・。
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珠洲焼というのは鎌倉以前の古い焼き物のようだが、珠洲市の努力により、現代になって蘇らせたものと言う。初めて知った。
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この周辺の案内図。さて、いよいよ次は軍艦島だ。
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