ちゃおチャオブログ

日々の連続

能登の春(43)七尾港食祭市場。

七尾市街地に入って、ほぼ市の中心部に近い場所に食祭市場があった。
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建物に入る前に先に海を眺めておくことにした。建物の前には広い臨海広場がある。
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七尾の海。目の前に能登島が見える。
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広い海原が広がる。大陸まで繋がっている海だ。
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石川県は金沢市が飛び抜けて大きく、二番目の市はガクンと落ちて、どこも団子の背比べのような中規模地方都市で、そんな中で七尾市がどの規模の市かは知らないが、市内を車で走る限りでは、かなり賑やかで洗練されていて、見た感じはここが金沢に次ぐ、2番目の規模の都市のようにも思える。和倉の温泉地も抱えていて、人口も6万人は超えている。以前ここには能登の国の国衙が置かれ、道路案内にも旧国分寺跡等の標識も出ていて、それなりに歴史も古い町だ。直ぐ隣がもう富山県越中国)で、氷見である。富山湾に現れる蜃気楼で有名な町だ。

道路標識に従って、七尾城址に向かうが、その途中に七尾港があり、食祭市場の看板が大きく出ている。何かのテレビレポートで見た覚えもあり、それに七尾港も見ておきたかったので、途中で立ち寄ってみることにした。市役所の前を通り過ぎた先に広い駐車場があり、かなりの台数の車が駐車している。この駐車場の直ぐ横にマルシェを思わせるような建物が建っていて、それが食祭市場だ。名前の通りフィエスタとマルシェが一緒になったような場所かも知れない。人の数は昨日訪れた千枚田よりはやや落ちるが、それにしても、今までに回った観光地のどこよりも多く集まってきていて、賑やかだ。

目の前が海になっていて、建物に入る前に先に海を眺めることにした。薄曇りの日で、海は青くは見えず、何か灰色がかったどんよりした感じの海洋だ。だが波は静かである。隣町の氷見では蜃気楼が見えるという。この七尾の海でも冬の真っ青に晴れた日には、洋上に蜃気楼が浮かぶかも知れない。illusion.この海を見ていると、敦賀から眺めた海を思い出す。同じ越の国。とつ国から人々がやってきた。越してきたのだ。頭に角を生やしたような大王もやってきた。家持は小舟に乗って、ここから珠洲まで海上視察を行った。忘れられた日本海文化圏。茫洋とした海ではあるが、目に見えない歴史を宿しているのだ。

暫く海を眺め、食祭市場に入る。食の祭典、或いは祭りと食事。ネーミングは良いのだが、名前通りの盛り上がりは見せてはいない。今日が休祭日ではなく、月曜日の午前ということもあるかも知れないが・・。1階にはずらっと魚屋が並んでいて、実際、築地の魚市場を小さくしたような感じだ。土産用の買い物客もちらほら見える。お昼にはまだ早く、さざえか牡蠣の浜焼きの煙は漂ってはいるのだが、その前で出来上がりを待っている人もいない。昨日の日曜だったら、各地の遠方から食道楽が押しかけてきていたかも知れないが・・。塩焼の煙に郷愁を覚えたが、素通りして、七尾城址に向かった。



七尾は沿海部で重要な港であり、漁港でもある。
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食祭市場の中に入る。斬新なデザインだ。
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ここは道の駅にもなっていて、土産店なども入っている。
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地元海産物を販売する魚屋がずらっと並んでいて、名前の通りに市場になっている。浜焼きの煙の匂いが懐かしい。
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