函館市街の案内図。大きな半島の先端にある。
駅の隣にある朝市マーケットを見に行く。ここも駅同様に大きく変わっていた。見違えるほどに綺麗になっている。
中の鮮魚店、コロナで客足が途絶え、呼び込みの声だけが大きく響いている。
凄い数の海産物店だ。近江市場の比ではない。
前回自分がこの町にやって来たのが20年前かどうかは正確には覚えていない。当時は仕事でやってきて、自分が働き盛りの頃だったので、20年前と考えただけのことで、或いは15年前だったのか、25年前だったのは正確ではない。いずれにしても最後にこの町に来た後で、この函館駅周辺の景観は大きく変わった。前回の訪問では鉄道を利用しなかったので、駅の記憶はあいまいだったが、駅前の海鮮市場、駅前朝市マーケットを見て、ここが以前とは大きく変わっていることに気が付いた。前回この朝市に買い物にきたのだが、マーケット自体が当時の3倍程に広がっていて、実際、市場らしく各小売店は大きな建物の中に納まっていた。丁度それは金沢の近江市場のような感じで、以前のバラバラな感じはどこにもなかった。近代的な海鮮市場の様相だ。
中に足を入れると、あちこちから声がかかってくる。このコロナ禍で客も少なく、数少ない一人の客の呼び込みだ。今土産品を買う予定はないので、呼び込みを無視して中に進んで行く。流石に北の海の宝庫。大きなタラバカニが何百尾も水槽の中で手足を動かしている。そうした海産店がずらっと並んでいる。コロナさえ無ければ内地からやって来た観光客で、飛ぶように売れるのだろうが、限られた客足の中で、売り上げはサッパリだろう。今年は不漁なのか、値札を見ると目も飛び出るほどの高額だ。十数年前、100名山登山で道東を回った時、根室の花咲港で、岸壁に面して何店かの鮮魚店があったが、そこで売られていた花咲ガニ、毛ガニ、タラバ、ズワイ等々の如何に値段が安かったことかを思い出す。隣近所を含め、結構な土産を買って帰京した。
海老もカニもウニも水槽で生きたまま売られているので、生きは良い筈だ。明日時間があったらもう一度ここへ来て、何か海産物を孫の所に送ってやろう。海の物は余り食べさせていないと思うので、珍しがられるだろう。店舗の品ぞろい、値段等を眺めていると、マーケットの外を小さな幼稚園児が並んで歩いている。秋の好天、課外勉強でやってきたのだろう。孫を連想し、列を見に行くことにした。
これだけの大量の海産物。コロナで客足が途絶え、各地のレストランが閉業し、鮮魚店も大変だ。
沢山のカニが生きたまま売られている。
明日もう一度やってきて、何かを買ってやろう。
ああ、外を幼稚園児が歩いている。様子を見に行こう。