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日々の連続

四国霊場・高知篇(6)第二十六番金剛頂寺に参詣。

長い石段を登った直ぐの場所に護摩堂がある。
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正面がコンクリで出来た本堂だ。
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本堂内陣。奥に真言宗七祖の像が並んでいる。
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豪華な内陣だ。
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今日3番目の訪問先は第二十六番金剛頂寺高知県安芸郡の神峰寺からは、海岸沿いの国道56号線を走って室戸岬の方向に走る。道路と並行して鉄道があるが、第三セクター土佐くろしお鉄道が走っている。この鉄道は「ごめんなはり線」という名前で、高知近くの御免駅から室戸の手前、奈半利駅までを結んでいる。殆ど山が海際まで迫っていて、僅かな平地に国道と線路が仲良く並行して走っている感じだ。線路はあるが走っている車両は見えなかった。

少し賑やかな街並み奈半利を通り過ぎると室戸市に入る。室戸の街並みに入る手前の山肌をヘアピンカーブのように道路が造られ、それを登り切った場所に金剛頂寺がある。ヘアピンカーブの高い場所からは、室戸半島の海岸線が左右にずっと伸びている。見晴らしの良いカーブ道だ。バス駐車場からは真っ直ぐ伸びた長い石段の先に山門があり、その先が広い境内となっている。流石昔の勅願寺の面影を残している。室戸には3ケ寺の霊場があるが、ここは室戸の西寺と呼ばれている。開基は嵯峨天皇の勅願により弘法大師が開いた寺である。

大師は中国長安青龍寺真言宗第七祖恵果阿闍梨より真言密教金剛界胎蔵界の二つの灌頂を同時に受け、第八祖としての伝法を授けられたのだが、この金剛蜜は金剛頂経、胎蔵蜜は大日経によるものとされている。今日最初に訪問した大日寺、それから今参詣する金剛頂寺は、それぞれの経典に由来しているものだろう。

石段を登った直ぐの場所に護摩堂があり、皆それぞれお参りする。正面に本堂。本堂は火災焼失後の戦後の再築で、コンクリで出来ている。今まで回ってきた多くのお寺が火災によって焼失しているが、それはろうそく、線香が日常的に使用され、そうした処からの失火が多かったのだろう。だから今ではどこのお寺も参詣時間の門限が決まっていて、4時半から5時が閉門となっている。ここのお寺は薬師如来だ。ころころせんだりまとうぎ。本堂で唱和し、大師堂に回った。


次に大師堂にお参りする。
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大師堂の裏にはガン封じの椿の霊木が祀られている。コブに触ってガンを落とす。
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一粒万倍の釜も納められている。
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この寺は嘗ては室戸市全域を寺領にしていて、鎌倉時代には難民をすべて保護する無縁所になっていた。
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