ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場・高知篇(35)延光寺の参拝を終え、カワウソの里へ。

本堂の横には眼疾に効く井戸がある。「宝医水」で目の周りを浸す巡礼者。

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延光寺を後にする巡礼者。

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再び赤亀山の山門を潜り、寺を後にする。

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石垣に刻まれた寄進者の銘。「誰も皆 体は母の形見 傷つけなよ 己が身体」、「誰も皆 心は父の形見なり 恥ずかしめなよ 己が心を」

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高知県の西の端、宿毛市にある延光寺での参拝を終え、これから途中須崎市にある道の駅で昼食を取って高知市に戻ることになる。午後からは高知市内の3ケ寺に参拝し、今回のお遍路は終了となる。宿毛からは山間を切り開いた自動車専用道を走り抜け、中村市に出る。途中四万十川を渡るが、昨日渡った時は、随分と濁った水が川幅一杯に濁流のように流れていたが、一夜明けた今日は水位も引いて、穏やかな流れになっている。

 

しかし以前見たような清流ではなく、茶色く白濁している状態には変わりなかった。短時間集中豪雨の恐ろしさ。一時にどっと降って大河を満たし、雨が過ぎれば、又元の穏やかな流れに戻っている。熱しやすく冷めやすい、正に短気な日本人の性格のようだ。

 

中村市からは少しばかり街並みも増えてきて、平地を走るようになって、川を渡った先のドライブインで少し時間は早いが昼食となる。かわうその里須崎だ。中村にしても須崎にしても、この辺り土佐のいごっそう方言の地名ではなく、何か人の苗字のような名前の市が多い。何でだろう? 

 

このドライブインの名前にある通り、須崎はカワウソの町だ。この町で日本かわうそが最後に発見されてから、もう何年になるか・・。10年程前対馬で新たにカワウソが発見されたが、それは日本固有種ではなく、半島から泳いで渡ってきたものだ。この須崎を最後として、日本かわうそは絶滅種になっている。

 

道の駅「カワウソの里須崎」の前には新庄川という中級河川が流れている。河原には葦のような雑草が茂っている。昔はこの河原のあちこちでカワウソが見られたかも知れない。ラッコとカワウソの違いは良く分からないが、昔の日本には河童などもいて、キツネと共に身近な生き物だった。キツネは辛うじて北海道で生き延びてはいるが、他の動物は全て死に絶えた。絶滅危惧種のトキやコウノトリが人の力により近年個数を増やしつつあるが、こうしたカワウソやラッコ等の新たな繁殖の方法はないのか・・。そうした道を探して行けば、こうした過疎に悩む須崎市に取っても、大きな観光資源になり得るかも知れない。

 

道の駅は1階が土産販売店、2階が広いレストランになっていて、今日の昼食は鍋焼きうどんにシラスご飯。珍しい取り合わせだが、ラーメンライスが普通にあるのだから、うどんライスがあってもおかしくない。出されたシラスは捕りたてで新しく、ご飯の上に盛って醤油をかけて、鍋焼きと一緒に美味しく頂けた。流石に炭水化物も多く、お腹も一杯になった。さて、お腹もくちくなった処、バスは一気に高知市内にある次の霊場竹林寺に向かった。

 

今日は濁流ⓜ収まった四万十川を渡り、昼食に須崎市の「かわうその里」にやってきた。

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道の駅の横を流れる新庄川。30年程前、日本かわうそが最後に発見された川だ。

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この川の上流でカワウソが発見されたそうだ。

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今日の昼食は鍋焼うどんにシラスご飯。美味しかった。

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