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日々の連続

愛媛(伊予一国)ドライブ巡礼(5)第四十番霊場「観自在寺」。

松山空港から約3時間、ゆっくりのんびり走らせて、最初の霊場四十番観自在寺に到着した.

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正面に本堂がある。

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観自在寺本堂。

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本堂と大師堂の間には大きな仏像が立っている。

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ナビがあるのに道を間違え、宇和島からは愛南町とは反対の方向、海岸から離れた山中の町、内子に入ってしまった。しかしそこの道の駅で新鮮な空気と美味しいコーヒーで眠気を覚まし、再び宇和の海岸線に沿って車を走らせる。ぽつぽつ入り江に沿って集落があるが、去年走らせた能登半島、その前年の大隅半島の海岸線を思い出す。入り江、海と共に生きる人々。江戸時代以来何百年と同じような海の営み。子供を関西や東京の大学に送り出し、数年に一度の帰省を待つ親心。鄙びた漁村のどこの親でも抱いている夢だ。

 

1時間程走らせて愛南町に入る。愛媛県の一番端の南の町。昔からこの名前の町とは思えない。今まで走らせてきた幾つかの村落が合併し、愛媛の南の町、愛南町と名付けられたのだろう。実際、この町は南宇和郡に属しているが、この郡内にある町はここ愛南町だけである。観自在寺はその町の中心、御荘町にある。殆ど町の中心地に近い場所にこの霊場はあった。

 

この辺りの霊場は八十八ケ寺の中でも霊場間の距離が長い。ひとつ前の39番延光寺高知県宿毛市にあるが、そこからここまでは約26キロの山道を越えてこなければならない。次の宇和島にある41番龍光寺までは最長の50キロの山歩きだ。歩き遍路に取っては最難の区間だろう。どこかに野宿しなければ辿り着けない。

 

この寺の正式名は平城山薬師院観自在寺。名前にある通り、弘法大師作と伝わる薬師如来がご本尊だ。オンコロコロセンダリマトウギソワカ。八十八ケ寺最初のお寺、霊山寺から最も遠い場所にあり、従ってここは又四国霊場の裏関所とも呼ばれている。山号平城山弘法大師平城天皇の勅命を受けてこの地に来たことに由来している。後日天皇自身もこの寺に行幸され、勅額「平城山」を下賜されたとのことである。この寺のある土地が「御荘」と呼ばれるようになったのも、この時以来のことである。

 

後方に山門が見える。

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太子堂の脇に立つ薬師如来

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大師堂。

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大師堂の横に展示されている大きな独鈷。

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