総理が中東3国の外遊から帰国。外交は点になる。ことに問題のない友好国との親善外交は人気が上がる。今回のサウジ、UAE、カタールはどこも親日国で、最大の顧客先だ。
サウジのムハンマド皇太子、去年8月の大阪サミットで外交復帰し、カシオギ暗殺事件の首謀者との国際社会からの指弾を跳ね返したが、それに大いに貢献したのはトランプと安倍総理だ。トランプにしたら、兵器の最大購入者、大得意を大事する気持ちは分かる。総理にしても原油の最大供給先で、日本の輸入の4割を占める。
UAEもカタールも同等だ。対イラン包囲網の一翼を担っていて、その内、宗教の全く違うイスラエルとも同盟を結ぶかも知れない。スンニの国々はイランの主導するシーアと対抗する為には敵の敵は味方、との論法を持ち出す、一筋縄では理解できないアラブの論法だ。
総理は日本にいれば、やれ、さくらの会の、やれ、IR汚職のと、日々針のむしろにいるが、外遊に出れば、ハレバレ。ストレス解消にも良いだろう。
総理は五輪狩猟後には退任するとの意思を今回の外遊で固めたに違いない。これ以上の針のむしろには座り続けていたくはないのだ。