ちゃおチャオブログ

日々の連続

江南周遊(72)上海・魯迅公園。

公園内にはいろいろな大道芸人がいる。この人は路上に漢詩文を書いている。

f:id:commodore:20200331220256j:plain

 

路上に書かれた文字、なかなか見事で、上手だ。水文字だから、暫くすると消えてしまうが・・。

f:id:commodore:20200331220351j:plain

 

腕に自身のある女性が真似をして水文字を書く。

f:id:commodore:20200331220443j:plain

 

虹口公園が何時から魯迅公園と名前が変更されたのかは知らない。事前に配布されたスケジュール表にはツァー最後の半日、魯迅公園訪問となっていたので、どんな公園なのか楽しみにしていたのだが、公園に入って、ここは以前来たことのある虹口公園だと分かった。公園の広さと言い、造りと言い、以前この公園で数時間を過ごしたことを思い出した。それはこの公園の直ぐ近くにある魯迅の終の棲家を訪ねた後に立ち寄ったもので、この公園に隣接して虹口蹴球場(サッカースタジアム)があって、そこはアジアでも強豪のサッカーチーム、上海恒大のホームグランドになっていて、公園を散歩した後、その蹴球場を見たのだった。

 

この公園は戦前の日本統治時代からあって、この公園の近くで幼少時を過ごした自分の大学の先生は、虹口公園について、懐かしそうに話していた。上海その他の都市で公共公園を幾つか回ったが、その中でも上等な部類に入る公園と思う。今もそうだが、以前来た時も大道芸人やフリマのような人があちこちにいて、中で、上手に竹笛を奏でる人がいて、記念に竹笛を2本買ってきた。知人に尺八の上手な人がいて、1本はその知人へのお土産に、1本は自分の遊び用に買ったのだが、帰国して吹いてみたが、全く音が出ない。知人は上手に音を出していたが、尺八と比べると、余りにも安物で、受け取るのを遠慮した。

 

今日も又いろいろな大道芸人がいる。ここは正に庶民の公園だ。桜の頃の井之頭や小金井公園のような賑わいだ。路上に見事な水墨(?)文字を書いている芸人もいる。本当の意味の水で書かれた文字だから、暫くすると文字は薄れ、乾燥し、消えてしまう。文字が消えてしまうまでの数分間を人々は楽しんでいる。簡体字の文化になってから半世紀、人々からは唐宋の時代の漢詩文や七言絶句などは遥か昔の物語、興味深そうに昔の難しい文字を眺めていた。昔の文字に関しては、多分日本人の方が現代中国人よりも読み書きは上だろう。

 

陽当たりのよい大きなテーブルを大家族なのか、職場のグループなのか、賑やかに囲んで、朝のコーヒータイムだ。実に明るく、開放的で、これが根っからの中国人だろう。食満ちて平和なり。何か手招きされて、一緒に楽しもう、との仕草を見せるが、ここは遠慮しておこう。ツアーの団体行動を乱すことになる。バイバイ、楽しんでください、と言って、魯迅の記念碑に向かう。勿論彼等には英語が通じる訳ではないのだが・・。

 

ああ、大家族なのか職場のグループ化、朝のコーヒータイムだ。

f:id:commodore:20200331220627j:plain

 

皆賑やかで、明るい。

f:id:commodore:20200331220708j:plain

 

仲の良さそうな夫婦。言葉は通じないが、心は通じた。

f:id:commodore:20200331220804j:plain