ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.15(金・晴れ)熊さんが吠えた!-検察庁法改正反対!

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秋霜烈日。

今日のBS7に前プロ野球コミッショナー、熊崎さんが出演した。元東京事件特捜部長で、数々の政財界汚職事件を手掛け、特捜検事の鬼のような人だ。今まで幾つかのテレビ出演要請を断り続けてきたが、今日だけはこの問題、検察庁法改正に対し、一言申したいと、初めてテレビ出演に応じたとのことである。

吠えた! 吠えに吠えまくった! 一言申したいどころか、テレビの前で、彼の遺言とも言うべき気迫で、この法律改正は、日本の検察を殺すと。三権分立が基本の民主国家に於いて、この法律は、検察を政治にの下に置くことになり、司法の独立を犯すことになると。顔面をやや赤らめ、往時の眼光そのままに、熱弁を振るった。検察の鬼、熊さんここにあり、との感だった。秋霜烈日の思いで激高したのだ。

 

このような思いをしているのは、彼だけでなく、殆ど大半の検事はそうした思いだろう。今日は又、元検事総長松尾さん他数名が森法務大臣を訪ね、意見書を手渡した。全文を読んでみたが、その内容は自分でも理解できる平易な文面で、この法律改正が将来の日本の司法制度に深い禍根を残すものになる、と理路整然と、又切々と訴えていた。安倍総理聞く耳を持たなければならない。今日強行採決されなかったのは、総理に取っても天祐だ。継続審理が来週に持ち越されたが、是非か、この定年延長問題に関わる野党修正案を飲むか、一旦は上程を取り消し、コロナ禍が収まった段階で、再上程すべきだ。

意見書の中で、総理は内閣の解釈変更だけで法律の運用を変更するのは、フランスのルイ14世の様だ、と指摘されている。国会の権限である法律改正を経ないで行われる絶対権力者のような振る舞いは、近代国家の基本理念である三権分立主義の否定である、と断じている。

総理には祖父岸信介氏が多くの国民の反対を押し切って強行した日米安保条約改定が頭に残っているかも知れないが、日米安保と今回の検察庁法とは、全く異なるものである。外交上の条約と、国の根幹たる柱をないがしろにすることとは、全く異にしている。総理のもう一度の英断を求める。自身の経歴に泥を塗らない為にもだ。

 

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