ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.22(金・曇晴れ)ちょっと待て、総理! 早逃げは許されない。

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ひゃあー驚いた! その素早い対応に! 早技の早逃げマック以上の早手じまい! 緊急事態が一部解除になった今でもまだ肝いりのアベノマスクが届いていないが、黒川問題、こんな形での幕引きは、国民は許さんぞ! 大きなトカゲの頭切り。これで一件落着と思っているとすれば、それは黒川と同じ、社会、国民を甘く見ていることだ。国民からの大きなしっぺ返しが見えないのか! 

 

月曜日、総理が国民の反対の声を聞き入れ、検察庁法改正案の取り上げを発表した時、自分はもろ手を挙げて総理の大胆な決断に快哉を叫んだ。流石、日本の総理に相応しい、英明なる決断だと。

だがその翌日の一昨日、東京高検黒川検事長の賭けマージャンが週刊文春に報じられると、その前日の総理の決断に疑問符が沸いて来た。このブログでも反安倍の旗色鮮明な何人かは、安倍の本質は変わるものではなく、前日の法案取り下げも今日のこの事を見越した上でのシバイに過ぎないと。ただ、自分としては、まだ半分は総理を信ずる気持ちもあった。よもや、この期に及んでも、国民に嘘をついて、騙してはいないだろうと。

ただ昨日から今日に掛けての一連の動きは、正に総理は黒川問題を知った上での、法案取り下げと、臭いもの蓋、トカゲの頭切りだと。

昨日の段階で、黒川は早々と辞任の辞表を出していて、それを受けて、法務省も即座に受理し、訓告の処分に処した。森法務大臣から提出された法務省案は今日の閣議で、全く異論もなく承認され、本件は形の上では一件落着となった。検察庁は独立機関とは言え、形の上では法務省の外局に当たり、法務大臣の指揮権限下にある。

 

しかしだ、バカにするな総理! 国民を愚弄するのもほどほどにせい! 戦後の検察庁史に大きな汚名を残し、国民の検察に対する信頼を大きく棄損した今回の事件、総理が文春発売以降に初めて事件を知ったなら、今日の閣議決定はあり得ない。検察庁法の従来の慣行、戦後初めて横紙破りの一片の閣議決定で黒川検事長の定年を延長させ、泡よくば検事総長に推挙しようと、国会の場で野党からの幾多の攻撃にさらされ、防戦に努めてきた総理が、黒川がこんな程度のゲスで不埒で、失格者だったと初めて知ったのなら、自分たちが推挙した浅はかさもそっちのけに怒り心頭、法務省を駆使使嗾して、徹底追及、追い落としを図るのが普通の感情だ。

 

今回の黒川問題、文春は記事にする前に当然黒川本人、サンケイ朝日の各関係記者にダメ押しの確認作業を行うが、その時点で黒川本人乃至記者から官邸の然る筋に文春今週号に記事が掲載されることを伝え、月曜日、急遽総理の取り下げ会見となり、同時に、この時点で週刊誌発売後の対応策が講じられ、僅か1日にして、黒川辞任と訓告処分、更には今日の閣議決定の筋書きが作られた。全てが国民を愚弄した茶番劇だ。自分も今度は騙されない。もしも総理が無罪潔白、Innocentなら今日の閣議で、法務省案を受理すべきではなかった。突っ返して、黒川を罷免するよう、最大の調査をすべきだと命令すべきだった。しかし黒川も総理も法務省も一蓮托生、皆裏で繋がっていて事前の談合の元、今日の決定を下したのだ。国民はバカではない。舞台裏は見えている。 

 

検察庁検察庁だ。庁史に後々まで汚点として記録、記憶される今回の不祥事。こんな安易な調査と処罰にも当たらない訓告処分。通常はあり得ない話だ。一介の検事が犯した軽微な犯罪とは違うのだ。No.2(自分はNo.3と思っているが、マスコミがそう言っているから)の検察トップにいる人物が犯した犯罪。軽々しく見るべきでないことは稲田検事総長も重々承知している筈だ。にも拘わらず、こんな形式罰では社会が許さない。検察庁が自らの意思で、こんな形式罰で済ましたのなら、検察には自浄能力がないと言わざるを得ない。自分は日本の検察がこれ程までに劣化したとは思わない。上に書いたように、内閣、法務省筋からの差し金、圧力に屈した結果の昨日の結論付けと思いたい。

 

検察庁と内閣との間に貸し借りがあってはならない。厳正中立を貫くためにも、今後、更なる内部調査、司法捜査を行い、黒川元検事長を厳正に処分すべきだ。庁内を挙げて、汚名返上に努めなければ、国民は納得しない。

 

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