ちゃおチャオブログ

日々の連続

5.21(木・曇り)法の番人が法破り・・黒川検事長の脱法行為。

 

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又々文春砲が炸裂した。今日発売の文春で、東京高検、黒川検事長のコロナ自粛要請のさ中、新聞記者3人との賭けマージャンをしていた事実が報道された。

黒川氏が記者らに嵌められたのかどうかは知らないが、麻雀など好きで前々からやっていないと、直ぐには出来るものではない。元々彼は麻雀好きで、誰それ構わず、誘われれば、やっていたとみる方が常識的だろう。

 

国民が自粛要請の元、ガマンを強いられている最中の、その発令日の5月1日当日及びその後の13日、2回にわたって産経新聞記者宅で、深夜に及ぶ賭けマージャンをやっていたという報道に、誰をも恐れぬ大胆不敵な行動は、明恵総理夫人の大分宇佐神宮詣を彷彿させたが、それは一個人の行動に過ぎず、それよりももっと大きな衝撃を受けたのは、法を守り、違法者を取り締まるべき検察官が、自ら法を犯し、賭けマージャンをしていたという事実である。

 

日本の検察がここまで落ちたか! それも検察庁NO.3のトップの高検検事長が、自己の快楽と欲望に身を任せ、賭博行為が重大な犯罪であると百も承知の上で、一晩に10万円もの掛金を荒稼ぎしていたとは、全く、日本の検察官も地に落ちた。秋霜烈日はどこへ消えたのか、伊藤栄樹元検事総長も草葉の陰で泣いているであろうし、先般の庁法改正に異議を唱えた松尾元総長、熊崎元特捜部長、等々、絶句しているだろう。改正反対にあれだけ吠えた熊さん、今度は後輩身内の不祥事に大きな提言と指導をして行かなければならない。

 

トップの黒川がこのような脱法行為を日常的にやっていたのなら、それに連なる配下の検事連も同じような行動を取っていたとは、誰でも思いつくことだ。法務省検察庁は厳正に調査し、その様な不逞な輩がいたなら、厳正に処分すべきである。検察OBが先の庁法改正に日本の三権分立を壊すものであると大反対していたが、今やこうなると、柱は内部から蝕まれ、崩壊していかないかと危惧する。検察トップがこのような不祥事を起こし、明るみに出れば、自身の地位も失うし、検察庁にも大きなダメージを与えることは小学生でも分かる理だ。この黒川がそんなことも理解できなかった人物とは思わない。検事長まで上り詰めた男だ。分かっていても大丈夫だと自分は大丈夫だと、社会を甘く見て、高を括っていたに違いない。

 

ここで問題なのは、安倍総理乃至内閣だ。総理は18日、月曜日に、庁法改正法案の国会上程は取り下げる、その理由としては、国民の多くの反対の声を真摯に聞いて、そう決断した、と表明していたが、実際、本当にそうだったのか。この黒川問題が明るみに出ることを事前に知っていて、それを伏せて国民反対にすり替えたことはないのか。自分は月曜日、総理の大英断に大きな感動と称賛を送ったが、もしもこの表明も国民に対する嘘と騙しだったら、総理の裏切り行為で、国民は大きく失望し、再びまた更なる反感を持つことになるだろう。今日の不祥事を予見した上での取り下げではなかったと信じたい。

 

更に又この様な愚劣な人物を定年延長までして検事総長に抜擢しようとした経緯、悪事、不正、権力を監視すべきマスコミと権力者との癒着、報道表現の自由が侵されはしないか、安倍政権7年間の元での組織の腐敗は検察内部だけに限らず多くの組織に蔓延しているのではないか等々の危惧、等々、総理が真に心ある日本の代表、リーダーなら、これ等の疑問に対し、国民に正しく公表すべきである。日本をこれ以上に貶めない為にもだ。

 

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