ちゃおチャオブログ

日々の連続

8.18(火・晴れ)元警察署長の殺人未遂。

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昨日神奈川県警の元警察署長(66歳)が殺人未遂で逮捕された。自宅で寝たきりの102歳の叔母さんの殺人未遂だ。首を絞めて殺そうとしたが、殺しきれずに自分から警察に通報し、逮捕された。殺害動機は介護に疲れた、とのことだった。

殺す以外に他に選択肢はなかったのか。施設へ預けるとか、専門介護士を雇うとか、普通の人が普通に考える対応が取れなかったのか、不思議でならない。102歳なら、もう何年もしない内に死んでいく人間。敢えて殺さなくても、待つことは出来なかったのか・・。

署長まで勤め上げた警察官。人格、体力、知性も高かったと思われるが、この元署長自体が精神の異常を来していたのか・・。目の前の困難、介護と言う難敵を排除するために、目の前から消してしまう、そんな風に短絡的に結論付けたのかも知れない。

同じような事件で、去年元農水次官が自宅で40過ぎの息子を殺害した事件があり、世間を驚愕させたが、人間は誰でも、どんな偉い人でも、精神的に追い詰められ、正常な判断が出来なくなった時、精神の異常を来す。精神上の問題であり、本人が正常を装っていれば、普段の生活の中で、周囲も家族もその異常性に気が付くことができないのだろう。この二つの事件に共通するのは、心が閉ざされた絶望だ。誰にも相談できず、将来を悲観した結果の犯行だ。だから、先日の三浦春馬さんの自殺とも共通する。彼の場合はその殺害の方向が他者ではなく、自分に向けられたものだが・・。

心の闇、その闇を開くのは、精神家であり、宗教家であるのだが、こうした事件の予防には余り役立っていない。こうした精神的病者を何か効果的に救済していく方法はないだろうか・・。少なくとも精神科医はもっと啓蒙活動に努力すべきだ。放置してはならない。

 

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