ちゃおチャオブログ

日々の連続

愛媛(伊予一国)ドライブ巡礼(53)道後温泉へ。

松山城ゴンドラ駅からは緩やかな坂を下って、大通りに出る。

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お洒落な感じの東雲学園がある。松山兄弟の生誕地はこの近くの筈だ。

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路面電車の走る大通りに出る。正面は大街通商店街。

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この辺りが松山の繁華街。デパートもある。

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これから市電に乗って道後温泉に向かう。

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松山には過去2回来ている。30年前は一人旅の単純な観光。20年前は仕事を兼ねての訪問だ。その時は会社の先輩社員と一緒に来た。その先輩は松山が初めてであり、日中仕事を終え、時間的に松山城へ登るのは少し遅い時間であったので、道後温泉へ行くことにした。道後温泉の坊ちゃん湯。30年前には自分一人で来て、勝手を知っていたので、彼を案内した。仕事は単純なもので、二人で来る必要のないものだったが、いつも自分一人で出歩いているので、たまには彼も喜ばせてやろうと、一緒にやって来た次第だったが、明治時代の漱石の頃から続く、薄暗い坊ちゃん湯に入り、2階の和室でお茶を飲み、随分喜んでいた。彼の良い思い出になっただろう。彼を引き連れて、全国各地を回ったが、その彼も去年亡くなった。翌日は彼はそのまま東京に戻り、自分は予土線に乗って、宇和島ー西土佐ー高知と回り、高知から帰京した。その頃の出張は今と比べると、かなり緩やかなものだった。

 

松山城からのゴンドラを降りて、ゴンドラ駅前のだらだら坂を下り、大通りに出る。この辺りが松山で一番の繁華街の筈だが、コロナ禍で人の出足は鈍い。路面電車が頻繁に往来しているが、殆ど空の車両をガラガラ走らせている。そうだ、20年ぶりに路面電車に乗って、道後まで行って見よう。ホテルは道後の温泉を引いているから温泉本館に入ることはないが、外側からの建物でも見て来よう。20年前の記憶がよみがえるかも知れない。

 

空の車両かと思ったが、中に入るとそれでも3-4人の乗客がいて、各停留所での出入りもある。庶民の足として息づいているのだ。市電は以前と変わらない。軌道が狭いので、どこの町の市電もこんなものだろう。少し豪華なのは広島の広電で、軌道もやや広く、広島駅前から遠く厳島神社のある宮島まで行っている。地方の市電は大体どこも乗った。函館、福井、岡山、広島、廃止される以前の北九州、長崎、熊本、鹿児島、四国ではここと高知、琴電は普通の電車だ。どこも情緒がある。

 

終点道後温泉で下車。駅が随分モダンになっているが、建て替えられたのか?いや待て、20年前菅原さんと来た時は市内からタクシーで来たのだ。とすると、市電に乗ったのも30年ぶりだったのか・・。駅前から道後温泉商店街のアーケードが見えるが、このアーケードは以前のままだ。温泉にやってくる観光客用に土産店が並んでいるのだ。しかし以前よりはそのアーケードは長くなっているようだ。コロナさえ無ければ、このアーケード街も観光客、外人客でごった返しているだろう。漱石は世界のネームバリューにはなっていないかも知れないが、ここのタルトは有名だ。ポルトガルのタルトを越えている。世界の人々はそれを知っているが、今はコロナで誰もやって来ていない。夕方のこの時間帯で、既に半分以上の店がシャッターを下ろし、歩いている人も少ない。兎も角アーケードを通り抜けて、温泉本館へ向かった。

 

終点の道後温泉駅

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モダンな感じの駅で、以前は無かったと思う。

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正面にアーケード商店街が見える。これからアーケードを通って、温泉本館へ向かう。

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アーケード街もコロナ禍で殆ど客はいない。

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この時間で、既に多くの店がシャッターを下ろしている。温泉客がいなければ、開けていても意味はないか・・。

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