ちゃおチャオブログ

日々の連続

四国霊場最後の巡礼(24)参道下のこんぴらうどん店。

大門のすぐ下にある奥ゆかしい社。社務所ではないようだが・・。

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    • 昔は駕籠かきをどう呼んでいたのか覚えていないが、今は「参拝登山タクシー」と呼ばれているようだ。

      f:id:commodore:20201214173539j:plain大門から下は両側にずっと土産店が立ち並んでいる。下に漸く一の鳥居が見えてきた。

      f:id:commodore:20201214173655j:plain大分下って来た。もう少しだ。正面に大門の一部が見える。

      f:id:commodore:20201214173825j:plain備前焼狛犬が参道を守る。・・昔の記憶にはないが・・。

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下りの長い石段はまだまだ続く。一口に785段と言うが、その長さは登った人でないと実感できない。うんざりするほどの石段の連続だ。昔を思い出したりして、時々足を止めて周囲の景色を見ることによって、疲労を緩和する。2番目の石の鳥居は、以前と全く変わらない場所に変わらない姿で立っていた。変わったことと言ったら、この鳥居から先200m程の平たん地には沢山の屋台店が出ていて、飲み物、駄菓子、おみくじ、呼子、駕籠かき等が一休みしていて、全く賑やかな参道だったが、今はコロナ禍なのか、それともこうした出店は規制されたのかは知らないが、全く無人の状態で、以前の賑わいを懐かしく思った。それに以前は無かった高橋由一記念館とか、神馬を飾る厩の横にモダンなカフェテラスが出来たりと、50年の歳月を思う。

大門まで戻り漸くほっとした。残りは僅かだ、と思いたい処だが、漸く半分を下ったに過ぎない。尚まだ先に長い石段が続いている。白い猫を狙っている写真家の一団に見とれ、それはそれで少しばかり休むことができたが、肝心の白猫はすばしこく石段を横切って店の奥の方へ逃げて行って、のろまな三毛猫しか撮れなかったのは残念だったが、自分には白も三毛もその価値の違いは分からないから、まあ、思い出として残しておこう。

石段横の土産店。昔と変わらない。コロナが無く、日中だったら沢山の参詣客で賑わっている筈だが、今は朝早い時間なのか、シャッター通りになっている。コロナが収束し、再びこの参道に賑わいが戻ってほしい。50年の歳月、この両側の土産店通りは変わらないが、その奥にどこの官庁の箱ものか「海の科学館」と銘打って、琴平海洋博物館と言った大きな箱物が出来て居たり、確か以前は無かったと思うが、お酒の「金陵の里」などと言う、江戸時代風の建物なども出来ている。全国から沢山の参詣者が集まってくるので、この金刀比羅宮のお神酒も良いPRにはなるだろう。時間が早くて中には入れなかったが、もし入れてもこれから運転がある。利き酒もできない。

あった! その隣に「ことひらうどん店」が! 以前この店で食べた素うどんがとても美味しかった。縁台が店の外まで出ていて、大勢の客で店内はてんてこ舞いの状態だった。丁稚の若い衆が外に出て、参詣を終えた通行人を呼び込んでいる。つい釣られて入ったが、何を食べようかメニューを思案していたら、「ここは素うどん! 素うすどんが一番!」と言うが早いか、こちらが注文する前に注文を取って、殆ど待つことも無く、どんぶりがドンと運ばれて来た。素うどんの上に鰹の削り節と薬味。それだけのうどんだったが、実に美味。

うどんがこれ程美味しいものだったとは今まで知らなかった。当時は歳も若く食事の経験も少なく、うどんなど殆ど比較外の食べ物と思っていたが、その後、大平正芳が総理大臣になって、地元に帰省した際はイの一番に讃岐うどんを食べると知り、又、讃岐はうどんの名産地ということも知ることになり、うどんへの認識を変えることになった。その思い出の店が昔と変わらない姿で、目の前にあった。懐かしい。今回の香川巡礼ではまだうどんは食べていない。いずれどこかで一度は食べなくては・・。

 

ああ、漸く一の鳥居が見えてきた。

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漸く一の鳥居。ふー、長い道中だった。

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785段は実にここからスタートする。

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ああ、石段の直ぐ下にうどん屋があった!

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ことひらうどん店だ。懐かしい。

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