ちゃおチャオブログ

日々の連続

12.15(火・晴れ)トランプどんでん返しは不発に終わる。

 

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4年前の大統領選。クリントンが勝利することは当然のこととして、皆に認識されていた。ただ一人木村太郎が異を唱え、トランプ勝利に賭けていて、結果そうなって、マスコミ界から超モテの扱いを受けた。彼も鼻高々だった。今回もトランプに賭けていたが、今日までの処しょげ返っている。

前回はクリントンの対ロシアメール問題がクローズアップされ、スキャンダルを嫌う米国民の心が離反し、トランプが大逆転劇を演じたのだが、元々クリントンには国民から好かれないキャラクターもあった。

 

今回も又トランプは4年前の2番煎じを狙って、修理中のバイデンのパソコンの中から、対ウクライナとの秘密交渉をネタにマスコミに火を付けようとしたが、マスコミも国民も燃え上がらず、不発に終わった。

最後の手段として、バイデン息子の対中国との疑惑取引のFBI捜査に賭けたが、FBIは動かず、国民に火を付けることはできなかった。息子の不正が明らかになれば、各州の代議員に工作し、民主党側の代議員の寝返りを画策したのだが、それも不発に終わり、本日代議員投票の結果、バイデンが次期大統領になることが確定した。

しかしトランプは尚選挙の不正を訴え、敗北を認めていない。30年前、NYからアトランティックシティへ逃げ去った時と同じ態度だ。20年前NYへ舞い戻り、今やNY不動産王として君臨しているが、これを見ていると、又2番煎じで、4年後の大統領復帰を狙っているのだろうか・・。

米国人は日本人が考えられない程強烈にスキャンダルを嫌う。日本人だったら、メール問題など、大きな問題にならないと思うが、クリントンはこれ一つで敗北した。安倍前総理のスキャンダルなど、クリントンの数十倍も大変な問題だが、失脚することはない。

40年ほど前、ウオーターゲート事件で当時のニクソン大統領が失脚した。配下の人間が相手陣営の秘密傍聴するのを許可したという単純な問題だが、大統領は犯罪を犯してはならない、との国民の強い反発に遭い、大統領職を追い出された。米国人は、案外こうした面では潔癖症なのだ。いや、日本人の精神が既に麻痺しているのかも知れないが。安倍問題が日本のスキャンダルにならないのが、不思議でならない。目に見えない、大きな網で、日本人全体が絡めとられていなければ良いのだが・・。

 

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