3坂出郊外、浜街道傍の大きなイオンモールに入って、昼食を取る。
1階、フードコートにはうどん店もあった。
お待ちかねの讃岐うどん。
讃岐はやはりうどんの土地だ。
宇多津の郷照寺参拝を終えた頃、丁度昼近くになっていた。次の霊場、第七十九番天皇寺への途中、どこかでお昼を食べよう。香川のこの辺りの海岸線、善通寺から始まって、多度津、丸亀、宇多津、坂出と中小の街並みが繋がっている。この海岸線を串刺しにするように1本、さぬき浜街道という幹線道路が走っている。この両側には幾つものレストランの看板が見えるので、お昼には困らない。これから坂出市郊外の天皇寺に向かう大きな交差点の近くに大きなイオンモールが立っている。東京近郊でも見ないような大型店舗で、その駐車場の大きさは並外れている。ただ今日はウイークデーの水曜日で、その広大な駐車場も2-3割程度しか埋まっていない。建物近くに空きスペースを見つけ、モールに入る。
大都市圏と地方の格差が言われ続けているが、こうしたモールを見る限りでは、どんな地方へ行っても地域差はなく、否むしろ首都圏よりは地方の方が進んでいるかのようだ。日本人の所得が均等化され、都市部も地方もそれ程の所得格差はない。地方に住んでいれば、都会よりは生活費が掛からずに済み、従ってその分消費性向が高まる。地方のモールにはそうしたニーズを当て込んでの進出が活性化しているのだろう。
讃岐にやってきて4日目にして漸く讃岐うどんにあり付ける。琴平での旅館の朝食とか飲み屋の夕食で、取って付けたようなうどんは出たが、単品の丼うどんは今日が初めてだ。ただ、想像していた程のものではない。モールの中のフードコートで、どこかのチェーン店だ。数十年前、金比羅宮の参道入り口で食べた素うどん、或いは去年のお遍路で焼山寺の麓の田中うどん店で食べた素うどんの方が自分に取っては味覚がベターと感ずる。素うどんの方がうどんそのものの喉ごし、味覚を感じやすいのかも知れない。
坂出の浜街道交差点傍のイオンモールの中のフードコートで、楽しみにしていた讃岐うどんを食べて、お腹も満ちた。さて、これから第七十九番天皇寺への参拝だ。坂出郊外の傾斜地を登った先にこの寺はある。寺名にあるように、ここは天皇に関係する寺で、それは即ち、保元の乱で後白河天皇に敗れ、この地に配流となった崇徳上皇を祀る寺だ。結局上皇は京に戻ることなくこの地で崩御したが、その間、自身に対するこの仕打ちに対し、深い恨みと怨念を残して死んでいった。後の世に広まった崇徳祟りの始まりだ。亡くなるまでの数年間、髪も切らず、爪も切らず、幽鬼のような姿になって死んだと言われる。その上皇の怨念、怨霊を収める為に、ここに寺と宮が建てられた。
次の霊場は、坂出郊外の天皇寺。ここは崇徳上皇を祀る宮でもある。これは三輪鳥居の様式になっている。
白峰宮から鳥居方向の境内。