市内でバスを降りると霧雨も上がっていた。前回と同じ店でお昼にしよう。
おやじ一人で切り盛りしている「うらさき」。前回も客はいなかったが、今日も誰も入っていない。
今日のランチも美味しかった。
スマホを見たら、南アの写真が残されていた。
新石垣空港から市内までは路線バスで凡そ15分~20分程度か。前回はバスの右手に見えた於茂登に連なる山並みも、今日は細かい霧雨で山も見えず、カメラも取り出すことも無く、前回写した街路樹もそのまま通り過ぎて行った。あの時はガジュマルの街路樹かと思っていたが、葉の形などを見ると福木かも知れない。福木は暴風雨に強い樹木であり、家庭の垣根とか街路樹に使われ、特に本島の本部半島には綺麗な福木の垣根集落もある。いずれにしても新空港ができ、取り付け道路ができ、そこに街路樹が植樹された。福木は初夏に白い花を咲かせ、ガジュマルは赤い小さな実をつける。走り過ぎるバスの中からでは、よく観察できないが、いずれにしても、この空港取り付け道路は石垣の南国らしい街路樹になっている。
路線バスであっても観光の島。車内の案内で、バス1日券が1000円。4日間有効の共通チケットが2000円。共通と言っても、今現在この島で走っている公共バスは東交通しかない。以前は何社かあっただろうが、バス離れ、利用者減で今は1社になっている。空港から市内までは550円。1日で1往復すれば元は取れる。どの道レンタカーを使わないなら、バスで移動するしかない。迷わず4日間通用チケットを購入する。空港を2往復すれば元は取れる感じだ。
乗って来た飛行機も今乗ったバスも前回2月と同じ時間帯。であれば、前回バスから降りて行った店で同じ昼飯を食べるとしよう。居酒屋「うらさき」。浦崎という沖縄県民の姓は八重山地方に多い。この店のマスターもきっと浦崎という名前なのだろう。前回のランチが美味しく、迷わずこの店に来た。向こうは我々の事は覚えていないだろう。2か月後に又やってくることなど、思いもしないだろう。今回も又美味しいランチを頂く。ここで食べる八重山ソバは、実にこの島にやって来たことを実感する。マグロの刺し身も前回フェリーターミナル傍の刺し身屋で食べたマグロよりも数等美味しかった。
チェックインの3時までには随分と時間がある。ホテルに行く前にこの店のすぐ近くの公設市場に向かった。ここの石垣牛は前回の旅行の際、孫に送ったが、牛肉もハンバーグも孫二人からの随分な好評を得て、今回の石垣行もこの買い出しも目的の一つになった。ワンセットで7500円。今回は孫以外にも姉の2か所を追加し、孫には更にアグー豚とかフランクフルトの追加などもあって、かなり割高になり、航空運賃以上のものになったが、それも又地元経済には、少しの貢献にもなりだろう。
それでもまだ3時までには有り余る。台風の影響か天気は不順で、バスに乗った時は雨もなく、走行中少し霧雨になったが、バスを降りたら雨も上がり、この分なら、今日の内に川平湾に行くこともできそうだ。川平湾へ行こう。兎も角一度でも川平湾を見て置けば、石垣に来た意味も価値もある。バスターミナルへ行くと、丁度川平湾行のバスが間も無く出る所だ。リュックをロッカーに預け、二人で川平に向かった。
昼食後ユーグレナモールの中にある公設市場に向かった。
今回はいろいろと注文を増やし、喜ばれたが、それ程まけてはくれなかった。石垣の人は渋ちんだ。
川平湾に着いたときは、又小雨が降って来た。