ちゃおチャオブログ

日々の連続

6.4(金・雨)菅の限界。

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安倍総理民主党政権をひっくり返し、政権の座に復帰した時、国民の多くは賛意を送り、大いに期待した。自分の個人的考えは、洞爺湖サミットの直前、政権をほっぽり投げて、そんな無責任な総理がどうして又復活か!と強い拒否反応を持ったが、政権に着いてからの大胆な政策、一度は大蔵主流の座から外され、アジア開銀島流しされた黒田を呼び寄せ、日銀総裁に据えて、エール大学浜田教授の後押しもあって、3本の矢、日銀が大量の国債を買い、且つ引き受けることによって、市場に大量のお金をばら撒き、今までの民主党政権下でのデフレ経済から一気に経済を年率2%のインフレに持って行く、物価も上がれが給与も上がる、とのバズーカ砲をぶっ放すことによって、国民からの支持は更に高まった。自分も当初は敵前逃亡のような男を冷ややかに見ていたが、こうした積極財政を見て、従来のマイナスイメージから、中々やるじゃないか、との好意的見方に変わっていった。兎も角安倍はイメージ造りが上手く、宣伝工作に長けていて、選挙のたびに自民大勝。これでは党員からも国民からも大拍手。人気は高まる一方だった。

そうした背景もあって、憲政史上最長の総理の座を射止めた次第だが、後半の2‐3年は、大分陰りも見えてきた。黒田のラッパは吹けど経済は踊らず、仕舞にはマイナス金利まで導入し、各金融機関を困らせただけで、2%ターゲットは見事に失敗した。銀行が困るだけじゃなくて、大量の国債を抱え込んで、日銀自体が身動きできない状態にしてしまった。これは安部と黒田の連帯責任だ。

経済政策は所期の目標が達成できなければ失敗だ。安部はそれを認めようとせず、常に前政権を引き合いに出して、めくらましをし、その場を誤魔化し続けてきたが、モリ加計、桜の会でいよいよ窮したが、国会の場でも、どこの場でも嘘を付き通し、遂には史上最長の総理の座を射止め、その新記録の翌日に、辞任した。理由は病気の悪化だと。サミット直前の逃亡も同じ病気だ。その病気、慢性大腸炎も辞めて1か月後には元気になって、今は各委員会の顧問、名誉顧問に収まっている。自分の一の子分、河合元法務大臣、秋山カジノ担当副大臣、菅原元大臣、等々皆裁判で罪に問われているが、自身は知らん顔で、馬耳東風だ。そんな人間など自身の周辺にはいなかったかの装いだ。まだ議員でいるなら、国会の場で深く謝罪しなければならないのだが、全くの知らん顔。

国会の場で嘘を付きまくり、安倍を庇った財務省高官は、嘘を付けば付くほど地位が上がり、他省の役人も競争で嘘を付き通す。そんな安倍が今は自民若手の教育係だ。自民党は一体どんな党員を作ろうとするのか。嘘の付き方の勉強でもさせようとするのか。全くバカげた話だ。

こんな出鱈目な安倍の事務所へ総理の菅がわざわざ出向いて行って、来たるG7英国コーンウエルでの対処方法の指南を受けに行った。指南役で気分が良いのは安部だろう。現職総理を下に置いて、いよいよ院政が引けるぞと。バカ者総理。一国の総理が、元総理とは言え、一議員に過ぎない安倍の元へ何故に出向いて、話を聞きに行くのか。内容も全く陳腐なことで、行って聞かなくても、誰でも分かることだ。メモを見ないで、自分の意見を言え、と。菅はそんなことも理解できないで総理の座についたのか。情けないとしか言いようがない。

兎も角折角安倍と会ったのなら、安倍が常々自慢にしていたウラジミールとの個人関係を引き合いに出し、北海道漁船員の早期釈放に関し、プーチンへの電話を要請したらよいのに、そんな話が出たとも出ないとも明らかになっていない。勿論、この問題は安部とプーチンとの個人関係を越えて、実に全く、国家国防上の重大問題であり、総理自ら声を大にしてロシアの不当性、違法性を非難し、国際社会に訴えるべきであるし、ロシアが聞く耳も持たないなら、経済制裁に踏み切る位の声明を出すべきである。自衛隊機がミサイル照射を受けただけでも、経済制裁に踏み切ることをした日本。国民が不当不法に拉致されても、何とも抗議しない日本政府。だらしなく、面目もない政府。世界のあちこちからそんな国に見られてしまう。今度、ロンドンで日米韓3国の首脳会談が行われるが、こんな状態では文からも下目に見られてしまう。安倍の事務所へ行って、下らぬ話を聞く位なら、1日も早くロシアに対して強い要求を出すべきである。それが一国を引っ張る総理の責務だ。

 

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