ちゃおチャオブログ

日々の連続

紀の国訪問記(82)海南までの沿線風景。

梅で有名な南部駅(みなべ)を過ぎると、電車は海岸沿いを走る。

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3日前に見た太平洋だ。この海の向こう側には徳島の海陽町がある。

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電車は再び内陸部を走る。

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周囲はミカン畑だ。

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和歌山は人口的には弱小県に一つに数えられるが、物産、産業は中々豊富だ。紀伊田辺の次の急行停車駅は南部で、ここは日本一の梅の生産地。高級梅種、南高梅は全国どこでも高値で売られている。この梅の枝から作られる炭も紀州炭として好事家には有名で、高値で取引されている。次の停車駅は有田で、ここも又和歌山ミカンで有名な町だ。今現在ミカン生産地は全国各地の温暖地方に広がっていて、静岡、愛媛、佐賀、熊本等々、No.1生産地を争っているが、この紀州の有田ミカンは、江戸時代の紀伊国屋文左衛門時代から全国的に有名で、戦後の暫くは、有力な輸出産品でもあった。更に言えば、橋本を中心とする紀ノ川沿いの柿や干し柿の生産。干し柿などは日持ちもするし、上手に持って行けば、上等な輸出品にもなりう得ると思うのだが・・。

 

今回の旅行で訪問した串本はマグロの水揚げ日本一、太地は日本でも数少ないクジラの伝統漁法の地。以前周参見から新宮にかけてはサンマも良く捕れたようだが、最近はこの辺りまで南下してくるサンマは少ないようだ。海と山に囲まれた紀伊半島は、日本の食文化の貴重な宝庫でもある。梅のマークをあしらった南部駅を過ぎると電車は再び海岸沿いを走る。左側に長い海岸線が続いている。この辺りの海が何と呼ばれているのかは知らないが、紀淡海峡よりは大分下、もう既に太平洋と言ってよいだろう。丁度この海を挟んだ反対側に徳島県海陽町があるが、太平洋の荒波を受けたサーフィンのメッカでもある。和歌山のこの辺りの海岸もサーファーに取っては格好の場所だろう。

 

海岸線を離れると、今度は又内陸を走る。山が海まで迫ってきているので、平野部は少ない。その斜面は青々とした葉が茂った柑橘類だ。今は8月でまだ実を付けていないミカンの畑だ。秋になったら山がオレンジ色に染まるだろう。と見ていると間も無く有田駅に到着した。あの紀州ドンファンで一躍全国知名度になった町だ。紀州ドンファン、豪快に生き豪快に死んで行った。72歳、思い残すこともないだろう。半年前に結婚した50も歳の違う若妻が殺人罪で逮捕されたが、これも又毒カレー事件の林真澄美同様に長い裁判になるだろう。嘗て、高校野球で鳴らした簑島を過ぎると、次は今日の目的地、海南市だ。藤白神社はここから徒歩15分位の場所にある。

 

ミカンの町、有田に着いた。

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田辺のキオスクで買ったドリンクは、熊野古道のブランドになっている。

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海南市の工業地帯にやってきた。

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ここは和歌山臨海工業の一角だ。

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